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乾季がサーフシーズンのスリランカ南西部で過ごした上での見解(WSMコラム)

2022-03-23 更新
Sri_Lanka
Photo:WSM

12月から3月までの乾季がサーフシーズンとなるスリランカ南西部にて、ほぼシーズン中はスリランカ南西部で過ごしました。

これまでのコラムでお伝えした通り、12月終わりからスタートした旅の序盤はヒッカドゥワに1か月ほど滞在し、その後は南へと移動していき、最終的に3月前半までの間で計4か所に滞在。

事前にネットで「スリランカ南西部は結局のところヒッカドゥワがベスト」との情報を目にしたのですが、トータルで見れば私の意見も同じでした。

基本的にスリランカ南西部は、見た目はビーチながら海に入るとリーフ交じりとなるサーフスポットが多く、レフトの方がベターなAフレーム(三角波)がメインといった印象です。

レフトの方が良い理由としては、インド洋を東進する低気圧から発生するスウェルが、スリランカ南西部へとポイントブレイクのように回りこんでラインナップにヒットするためだと思います。

そのため、ヒッカドゥワを離れて最初に訪れたミディガマというエリアでは、海外の波情報サイトなどで「ライトバレル」で知られるサーフスポットがあったのですが、レフトの方がロングライド可能な波がブレイクする事もあったりしました。




ミディガマで滞在後は、ヨーロピアンに大人気となっているアハンガマと言うエリアへと移動。

こちらではアハンガマで有名なメジャーなブレイク正面の宿に滞在し、ここの波はヒッカドゥワにそっくりと言った波がブレイクしていました。




他には、レンタルバイクで様々なエリアの波チェックをしましたが、波のクオリティはメジャーなサーフスポットに比べると劣るものの、全然サーファーがいないブレイクなんかもありました。

全体的に見て、スリランカ南西部の波はあらゆるレベルのサーファーが楽しめるエリアだと思います。

ただし、バレルはほとんどないので、バレル目的のサーファーのニーズを満たすことはできないのが唯一のウィークポイントではないでしょうか。

ちなみに、スリランカと言うと西のヒッカドゥワに対し、4月からサーフシーズンになるのが東のアルガンベイ。

ローカルと会話するとサーファー同士なら必ずやアルガンベイの話題に及び、どのローカルも口を揃えて言っていたのが「アルガンベイは別格」とのセリフ。

私もアルガンベイに行った事があり、アルガンベイは間違いなくワールドクラスと言えるほどのロングライド可能なブレイクな点が別格なのでしょう。

ただし、アルガンベイは田舎なのでサーフィンに没頭したい方には最適ですが、南西部のようなパーティーとは距離を置くことになります。

一方の南西部はヒッカドゥワを含め、私が訪れたエリアはほぼパーティータウンで、パーティー好きではないサーファーにとってはキツイ。

運悪く滞在先がパーティー震源地の200~300メートルほどの距離にあると、朝6時近くまでの爆音が付随します。

私はアンラッキーとなり騒音攻撃を喰らったのですが、今までインドネシアの早朝のアザーン(イスラム教の礼拝への呼びかけ)が辛いと思っていたのが可愛く思えるほど、スリランカのパーティーは強烈でした…。

逆に言えば、サーフィンとパーティーのどっちも好きなサーファーにとっては天国と思えるほどのエリアではないでしょうか。


World Surf Moviesによる「BCM限定コラム」のバックナンバーはコチラ

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