CT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』開幕!
2022-04-11 更新
現地時間4月11日、オーストラリア・ベルズビーチを舞台としたCT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』が開幕。
初日は新しい南西ウネリが入り、公式3-5ftレンジから4-6ftレンジまでサイズアップしたものの、南よりのオンショアが強まる傾向。
3年ぶりのベルズ戦は象徴的なクリーンなラインナップとはかけ離れたバンピーコンディションでオンホールドの末にメンズから開始され、R1のH8まで進行した時点でこの日は終了しました。
カレントリーダーの五十嵐カノアが唯一の9ポイント
PHOTO: © WSL/Ed Sloane
2021年CTシーズンを終えた後、多くの選手が休暇を取る中、来シーズンのルーキーの動向などを知るためにCT選手で唯一CSを全てフォローしてトップに立った日本の五十嵐カノア。
2022年CTはその成果が見事に実り、ハワイで5位と2位。ポルトガルで5位と最もコンスタントな結果を残してカレントリーダーの座を手に入れることに成功。
ここベルズでもそのリズムは崩れず、ルーキーのジョアン・チアンカ(BRA)、トライアルから勝ち上がったタリー・ワイリー(AUS)との R1H6では初日で唯一の9ポイント台となる9.07を出し、トータル16.24で圧勝。
Round of 32行きを決めています。
「あのハイスコアは本当に気持ち良かったね。ベルズビーチが恋しかった。ここに戻れて嬉しいし、古い友人にも会えよ。本当に大好きな場所に戻ってこれた感じさ。ベルズの波はツアーに参加した最初の頃に苦労したけど、何年もかけてこの波をマスターしようとする内に大好きになったんだ。イエロージャージを着るのはいい気分だよ。本当に光栄なことで、誇りを持って着ている。ヒーロー達がこのジャージを着ているのを見てきて、自分が正しいことをやっているんだと確信したんだ。今年は世界タイトルを取りたい」
2021年は東京五輪で銀メダルを獲得したカノア。
しかし、彼が目指していたのは金メダルであり、CTの舞台でも目標は2位ではなく、世界一。
そのために確実にやるべきことをこなし、結果を出し続けています。
なお、週末にメルボルンで2022年F1第3戦オーストラリアグランプリが開催され、カノアの他、コナー・オレアリー(AUS)、イザベラ・ニコルス(AUS)が観戦したそうです。
また、F1開催前にはコナーとイザベラがドイツのミック・シューマッハとサーフィンを楽しんだとか。
その流れでミック・シューマッハ、日本人唯一のF1ドライバーである角田裕毅がベルズに訪れていました。
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder
ケリーが5度目のベルに向けて前進
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes
2022年シーズンは開幕戦のパイプラインで優勝した11xワールドチャンピオン、ケリー・スレーター(USA)
第2戦、第3戦は結果を残せなかったものの、現在ランキング2位と素晴らしいポジションでオーストラリア入りをしています。
ケリーは今回ワイルドカードで出場しているミック・ファニング(AUS)と並び、ベルズでの4度の最多優勝記録を持っています。
(その他にMRことマーク・リチャーズも4度)
5度目のベルを鳴らすチャンスは互いに今回がラストになる可能性があり、ケリーはRound of 32進出で一歩前進。
ミックは3位で敗者復活戦行きを強いられ、後退しています。
「みんなにここで会えて嬉しいよ。この数年、全ての人にとってタフで奇妙な日々だったよね。でも、再開したみんなが幸せそうだし、笑顔だった。波も少しあるし、いい感じだよ。ベルズでの最初の大会は1992年で、その時はトム・カレンにやられて31位で終わった。ベルズに戻ってこれて本当に嬉しい」
その他にR1を勝ち上がったのは、ルーキーのカラム・ロブソン(AUS)、サミュエル・プーポ(BRA)、2018年に優勝経験があるイタロ・フェレイラ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)など。
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes
ネクストコールは現地時間4月12日の朝7時。
日本時間の同日朝6時になります。
オフィシャルフォーキャストのSurflineによると4月12日はサイズダウンに加えて風も悪い見込み。
13日にオンショアながら新しい南西ウネリが入り、14日〜15日には風も良くなる予報です。
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