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CT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』3日目 ウィメンズのベスト8が決定!

2022-04-13 更新
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(ミッドシーズンカットを前に生き残ったサリー)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

現地時間4月13日、オーストラリア・ベルズビーチを舞台としたCT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』は3日連続で進行。
この日は前日のウィンキーポップからメインのベルズ・ボウルズに戻り、公式3-5ftレンジのやや風の影響が入ったコンディションでウィメンズのRound of 16が行われ、ベスト8が決定。

前半5戦終了時点のランキングで遂行されるミッドシーズンカットを目前に1ヒート毎に一喜一憂するドラマティックな一日になりました。



カットライン以下のベテランの執念

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(コートニーも執念で残る)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ウィメンズのミッドシーズンカットの条件は18名の内、上位12名。
カットライン以下の6名の選手は5月からゴールドコーストで開幕するCS(チャレンジシリーズ)でQSの各リージョナルから集められた選手と8戦も戦い、2023年シーズンへのリクオリファイをする必要があります。
CSからCTに戻る条件はランキング6位以内と狭き門。

ポルトガルでの第3戦終了時点でのカットライン以下の選手を見ると意外にもステファニー・ギルモア(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)といったタイトル争いの常連の名が...。
各選手の年齢も考えるとミッドシーズンカットでCS落ちした場合、引退という話も出てくる可能性があります。

Round of 16のオープニングヒートでは、現在ランキング16位のコートニーと2位タイのレイキー・ピーターソン(USA)が対戦。
ベルズで2勝の経験があるコートニーは序盤からヒートを支配して圧勝。
ミッドシーズンカットでCS行きを免れるための執念を感じさせるようなサーフィンでした。

「数年間ここで得た知識を全て発揮し、そのプロセスを信じたの。難しい波だったけど、ヒートでは良いスタートが切れたし、それが報われた。一か八かだったけどね。まあ、毎年そうなんだけど、この一年は本当に大変だったわ。経験から学び、最後までやり遂げなければならない。何が起こっても、それはそれ。上手くやるには流れに乗るのが一番だわ」とコートニー。

コートニーの次の相手はこのラウンドでマリア・マニュエル(HAW)を僅か0.33ポイント差で下してツアー残留への粘りを見せたサリー。
負けた方はミッドシーズンカットで厳しい位置に立つことになりそうです。

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(辛くも勝利のステフ)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

コートニー、サリーが勝ち上がり、H6に登場したステファニーはルーキーでローカルのインディア・ロビンソン(AUS)を相手にシーソーゲームの末、最後に8.07を出して辛うじて勝つことに成功しました。

「今年は厳しいヒートが多かった。インディアとの対戦も簡単とは思わなかったわ。彼女は若く素晴らしいサーファーよ。ここベルズではローカルのヒートを見るのが好きなの。私が良い波を選べなかった一方、彼女は常に良い波に乗っていたわ。だから、いつもとは逆に動き回って波に乗らなければいけなかった。一進一退のヒートで、スコアを出しても逆転されてしまったり、良いヒートだったと思う。インディアは素晴らしいサーファーなので、この結果が厳しいことなのは確かね」

今回ステファニーに敗れたインディアは12歳の時にベルズ戦でボードキャリーを務め、この舞台に選手として上がることを夢見ていた少女でした。まだ21歳の彼女は才能に溢れており、現在ルーキーの中ではトップの8位。
ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得も見えています。

ハイエストはタイラー

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(この日のハイエストを出したタイラー・ライト)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

この日のハイエストスコアはタイラー・ライト(AUS)の9.07。大きなボトムターンから十八番のレイバックはこれ以上ないタイミング。
一本目では8.17を出しており、トータル17.24と圧倒的な存在感を放ち、ルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)を倒していました。

「本当に楽しくて、特別な時間だった。ここでサーフィンをするのは4年ぶりよ。自分らしいサーフィンが出来たと感じたのは本当に久しぶりね。そのような気持ちになり、垣間見るようになったことに感動しているの。自分の身体を見ると力強くサーフィンとの繋がりを感じられる。とても感情的になるわ。そう、4年ぶりね。ベルズは本当に勝ちたい唯一のイベントなのよ」

意外にもベルズでの優勝経験がないタイラー。
自らのスポンサー「Rip Curl」のイベントでもあり、この日のサーフィンの調子を見ると優勝候補の筆頭と言えそうです。

その他ベスト8入りを決めたのはカレントリーダーのブリッサ・ヘネシー(CRI)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)

ネクストコールは現地時間4月14日の朝7時。
日本時間の同日朝6時になります。
オフィシャルフォーキャストのSurflineによると南西ウネリが残り、イベント期間中初めてオフショアに変わる見込み。
15日は次の南西ウネリが入る予報。

WSL公式サイト

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