CS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』和井田理央がファイナルデイに残る!
2022-05-23 更新
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder
現地時間5月23日、オーストラリア・NSW州、マンリービーチで開催中のCS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』はメンズのQFを戦うベスト8とウィンメンズのSFを戦うベスト4が決定。
ロングボードのワールドツアー、WLT開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』も含め、5月24日がウェイティングピリオド最終日となるため、これでファイナルデイを戦うメンバーが全て揃いました。
和井田理央が死闘を制する
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この日のマンリービーチは公式2-3ftレンジのオフショア。クリーンなグッドコンディションでスタート。
日中は南東風に変わり、悪化傾向。雨も降っていました。
メンズRound of 16で最も白熱したヒートはインドネシアの和井田理央、ブラジルのマイケル・ロドリゲスのH2でした。
序盤は1本目で8.17、すぐに9.50を出したマイケルが主導権を握り、会場に集まったブラジリアンの観衆も盛り上がっていましたが、後半に和井田理央のバックハンドが冴え渡り、9.00を出すとすぐに8.80を重ねて逆転に成功。
スコアが出やすいクリティカルセクションでの縦の動きがジャッジに評価されていました。
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「QFに勝ち進む事が出来て本当に嬉しい。今朝、波を見た時、本当にクリーンで形の良い波だった。ホームの波に似ているし、今日は俺の日だって思ったね。良い波でのスコアの出し方は知っているから、勝つ自信があったよ。これから少し休んで、後でヒートを戦う同じインドネシアのクトゥ・アグースを応援する。それから明日のファイナルデイに備えたい」
昨年のCSではランキング67位と結果を残せなかったものの、その経験は活かされており、昨年よりもコンペティターとしての強さを感じたヒートでした。
ちなみに和井田理央は5月28日からG-Landで開催される『Quiksilver Pro G-Land』にワイルドカードで出場が決定しています。
その他、ミッドシーズンカットでCS落ちしたイーマイカラニ・デヴォルト(HAW)、ライアン・カリナン(AUS)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)などがQF進出を果たしています。
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カレントリーダーのケイトリン敗れる
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ウィンメンズは朝方行われたRound of 16のH8で日本人として最後に残った脇田紗良がソフィア・マックローチ(AUS)と対戦して残念ながら敗退。
それでも9位で3,320ポイントを獲得しています。
次のCSは7月の南アフリカ戦。その次は昨年5位に入ったハンティントンビーチでの『VANS US Open of Surfing』です。
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ウィメンズQFを勝ち上がったのは、キアラ・トモダ・バネット(HAW)、テレッサ・ボンバロ(PRT)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ソフィア・マックローチ(AUS)の4名。
2016年にマンリーで優勝したニッキの他はメジャーイベントでの優勝経験がありません。
この4名で最も注目されたのは、開幕戦で優勝したケイトリン・シマーズ(USA)を倒したソフィア。Round of 16では同じアメリカのキラ・キンカートンを相手に2本の8ポイントを出す圧倒的なサーフィンを見せていたケイトリンでしたが、QFではコンディションが悪化する中、逆転に結び付くスコアを出すことが出来ませんでした。
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「QFよりもSFが良いに決まっているわ。勝てて本当に嬉しい。絶好調だったケーシー(ケイトリン)とのヒートは苦戦すると思ったし、その通り難しいヒートになった。いつも一日の終わりには、自分のベストを尽くしたいと思っているの。今日はそれが出来たと思う。いくつかのミスを犯したので、ファイナルデイには修正したい。いずれにせよ、SF進出に興奮しているわ」
ソフィアのSFの相手はCT返り咲きを目指すニッキ。
最強の相手とのカードになりますが、ここをクリアすれば優勝も見えてきます。
ネクストコールは現地時間5月24日の朝6時45分(日本時間の朝5時45分)です。
今日よりもサイズダウンして南東風がやや強まる見込みです。
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