非会員上部PR枠用
 

JJF、ケリーが...。CT第6戦『Quiksilver/ROXY Pro G-Land』ベスト8が決定!

2022-06-04 更新
202264wsl13
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

インドネシアののパーフェクトなレフトのリーフブレイク、G-Landで約20年ぶりに開催中のCT第6戦『Quiksilver/ROXY Pro G-Land』は5月28日に開幕してからレイデイが続いていましたが、現地時間6月2日に再開してこの日はウィメンズの敗者復活戦のみ進行。

タイラー・ライト(AUS)が新型コロナウィルス陽性でセーフティプロトコルに入ったため、対戦相手のブロンテ・マコーレー(AUS)は不戦勝でQFへ。
ジョアン・ディファイ(FRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)とベテラン勢がQF進出を決めています。

202264wsl12
(特別ヒートはカリッサ&フィリッペが優勝)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

この日は特別ヒートとして「Iconic For A Reason」が開催。

五十嵐カノアを始め、フィリッペ・トレド(BRA)、ジャクソン・ベーカー(AUS)、カイオ・イベリ(BRA)、カリッサ・ムーア(HAW)、イザベラ・ニコルス(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)が参加してジェリー・ロペス、MRなどのボードを乗って当時のサーフィンの雰囲気を再現していました。



和井田理央が消え、フィリッペが残る

202264wsl14
(ファイナルデイに繋げたフィリッペ)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

明けて翌日の6月3日はメンズの敗者復活戦、Round of 16が二つのマンオンマンヒートを同時に行うオーバーラッピングヒートで足早に進行。
公式3-4レンジとG-Landではミニマムレベルでバレルはなく、アクション勝負の一日でした。

Round of 16ではワイルドカードの和井田理央(IND)がカレントリーダーのフィリッペ・トレド(BRA)と対戦。
両者はオープニングラウンドでも対戦しており、その時は和井田理央がトップ通過、フィリッペは3位で敗者復活戦行きを強いられていました。
このヒートでは通算9本もの波に乗り、手堅くミドルスコアを重ね続けたフィリッペが勝利。

202264wsl19
(和井田理央)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

「ワイルドカードを相手にするのは常に難しい。彼らはカットやタイトルのプレッシャーが無く、ただ楽しんでいるからね。昨年メキシコでリオに敗れ、ここでも最初のヒートで負けていたので、今回は手堅くやったよ。プライオリティの無い時に多くの波を捕らえる必要があったけど、ラインナップが広くて大変だった。自分の頭の中で戦略を立て、それが上手くいったように思う。明日の波は良さそうだよね。予報が当たって、沢山のチャンスがある楽しい一日になることを願っているよ」

残念ながらファイナルデイに残ることは出来なかったものの、CS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』で優勝してCT入りが現実入りになってきた和井田理央。
来年は正式なツアーのメンバーとしてこの舞台に上がる可能性も十分にあります。

ガブリエルの脅威

202264wsl15
(復帰後初イベントでの優勝が見えてきたガブリエル)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ツアー前半戦を全て休み、後半戦はワイルドカードで出場しているガブリエル・メディナ(BRA)はオープニングラウンドでのトップ通過から更に加速。
コロへ・アンディーノ(USA)を相手に11本の波に乗り、最後の2本で7ポイントを重ねて14.67のハイエストヒートスコアで終わってみれば圧勝でした。

202264wsl1
(笑顔でインタビューに答えるガブリエル)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

「スローヒートだったので、アウトサイドでは来る波全てに乗る気持ちだった。QFでは親友のジャドソン・アンドレと対戦することになり、本当に楽しみなんだ。インドネシアでは、みんなと楽しく過ごせている。コンテストへの意気込みも十分さ」

親との葛藤、離婚と私生活では様々なことがあったガブリエルですが、G-Landというインドネシアの中でも原始的なこのサーフキャンプで仲間と過ごし、吹っ切れた感があります。
復帰後初のイベントでの優勝、あると思います。

JJF、ケリーが早期敗退

202264wsl16
(左膝の状態が良くなさそうなJJF)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

前半戦のラストイベント、マーガレットリバー戦で2位に入り、現在ランキング2位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は左膝にサポーターを付けて登場。
バレル勝負なら違った形になった可能性がありますが、アクション勝負に苦戦してスコアを伸ばせず、最後にエアーリバースをメイクしたジャドソン・アンドレ(BRA)に逆転され、僅か0.16ポイント差で敗退しています。

ジャドソンがジョン・ジョンにマンオンマンで勝ったのは4回の対戦の内、初めてのこと。勝利者インタビューでは興奮気味に「超嬉しい。あのヒートに成功しただけでなく、この1ヶ月間に色々あったからね。ジョン・ジョンを相手に2本のフロントサイドで勝てるとは思ってもみなかった。彼に勝つには何か大きなことをしなければならないと思った。何が起こるか分からないから、決して諦めてはいけないということを証明している。今、とても感激しているよ」と話していました。

202264wsl18
(ケリー・スレーター)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

1995年のG-Land初開催で優勝経験があるケリー・スレーター(USA)は優勝候補と言われていましたが、予想外のバレル無しの勝負に苦戦。

敗者復活戦でジャドソンと同じタイプのサミュエル・プーポ(BRA)と対戦し、最後に5.40を出したサミュエルに逆転されて早々と姿を消すことに...。
後半戦の残りイベントはエルサルバドル、ブラジルとアクション勝負の会場が続き、J-Bayと最後にタヒチ。
開幕戦で優勝したケリーが再度優勝するとすればタヒチしかチャンスが残されていないのかも...。

その他、QFに勝ち上がったのはロボことジャック・ロビンソン(AUS)、五十嵐カノア(JPN)、グリフィン・コラピント(USA)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、コナー・オレアリー(AUS)

202264wsl17
(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

注目ヒートはグロム時代に「QuikSilver」のチームメイトだったロボとカノア。
サンセットでの第2戦ではQFでカノアが勝っているこのカード。直近のマーガレットリバー戦で優勝しているロボが僅かにファン投票では上回っている程度で良い勝負になりそう。

ネクストコールは日本時間の6月4日朝9時15分です。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/



「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。