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ケリー復帰!CT第9戦『Corona Open J-Bay』開幕!

2022-07-14 更新
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(美しいJ-Bayのラインナップ)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

現地時間7月13日、南アフリカのJ-Bayを舞台としたCT第9戦『Corona Open J-Bay』がウェイティングピリオド2日目に開幕。
コロナ禍で2020年、2021年に中止されていたため、3年ぶりのJ-Bay戦。
ツアーを象徴するような素晴らしい舞台の復活にふさわしい一日でした。

初日は新しい南南西ウネリによって公式3-5ftレンジ。クリーンなスーパーチューブスでウィメンズのOpening Roundから始まり、メンズのOpening Round、ウィメンズの敗者復活戦Elimination Roundまで進行。
ウィメンズはミッドシーズンカットによって12名に絞られているため、すでにベスト8が決定しています。

この日のトピックトップ5はケリーの復帰、ロボのバレル、優雅なステフ、バックハンド勢の活躍、ジョアンのWSL Final進出確定。
日本の五十嵐カノアもWSL Final行きに向けてまずは勝ち上がっています。

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(笑顔でインタビューに答えるカノア)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

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(カイオ、セスを倒したカノア)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

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(3戦ぶりに復帰したケリー)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

ウィメンズ二人目のWSL Final進出確定

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(ジョアン・ディファイ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

エルサルバドルではフィリッペ・トレド(BRA)、カリッサ・ムーア(HAW)が9月にワールドタイトルを争うWSL Final進出を確定させていましたが、この日はジョアン・ディファイ(FRA)がウィメンズでは二人目となるWSL Final進出を確定。

Opening Roundではランキング5位以内のステファニー・ギルモア(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)と共に敗退してElimination Round行きを強いられたものの、ワイルドカードのティア・ブランコ(USA)を倒してQF進出。
ステフもこのラウンドを切り抜けた一方、レイキーはタイラー・ライト(AUS)に敗れて早くも姿を消しています。

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(ステフの芸術的なボトムターン)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

「今日は素晴らしい日ね。このような最高の波があり、良い幕開けになった。2ヒートもサーフィン出来たのはラッキーだったと思っているわ。もっと高いスコアが出れば良かったけどね。ここは波がない時は練習が難しいので、今日は初めてサーフボードを理解することが出来た。勝負は始まったばかりよ」

南アフリカに到着してからサーフボードの手配をしたため、準備期間が短かったジョアン。
WSL Final進出の確定を告げられると「まさか!ビックリだわ。知らなかった。それは最高ね。予想していなかったので、感慨深いわ」と話していました。

ジョアン、ステフ、タイラーの他、QF進出を決めたのはカリッサ・ムーア(HAW)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、キャロライン・マークス(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)

ジョアンはタイラーと対戦します。

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(WSL Final進出を確定させたジョアン)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

新しいローカルヒーローが勝ち上がる

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(マシュー・マクギリヴレイ)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

南アフリカを代表するCT選手といえば、ジョーディ・スミスですが、この日は素晴らしいライディングこそ披露したものの、バックアップスコアが足らず、イタロ・フェレイラ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)のブラジリアングーフィーフッターに主役の座を奪われ、Elimination Round行きに...。

一方、前半戦にリプレイスメントで参加してギリギリで後半戦に繋いだマシュー・マクギリヴレイが今シーズン2勝して絶好調のグリフィン・コラピント(USA)とのデットヒートを制してRound of 16行き。
それも難しいオープニングヒートでいきなりハイライトを魅せたため、地元のファンも大興奮でした。

「波も良くなってきているし、信じられないような日さ。サーフィンにとってエキサイティングな一日になりそうだよね。この場所にいることは最高の喜び。最初のラウンドは波とサーフボードの感覚を掴むウォーミングアップに過ぎないと感じているよ。まずはヒートを勝って今後に活かせるのは嬉しい。それにビーチでは最高の応援をしてもらっているよ。こんなに沢山の人が来るとは思っていなかった。友人や家族も来ているし、とても良い雰囲気さ」

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(マシュー・マクギリヴレイ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

マーガレットリバーで3位、G-Landで5位になったことが証明している通り、マシューが得意とするのはパワフルなリーフブレイク。
J-Bayでは巨大なターンとカットバック、バレルの繰り返しで8.50を含むトータル15.33のハイエストヒートスコアを出して一日のベンチマークを上げていました。

ちなみにリプレイスメントとして選出された南アフリカのルーク・トンプソンも7ポイント2本の素晴らしいライディングでロボことジャック・ロビンソン(AUS)を肉薄してファンを熱狂させていました。
ルークとElimination Roundで対戦することになったイタロはWSL Finalがかかっているだけに、かなりナーバスになっているでしょう。

バックハンド勢の台頭

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(ヤゴ・ドラ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

J-Bay戦では初代チャンピオンのオッキーことマーク・オクルーポ以来、バックハンドとなるグーフィーフッターの優勝はなく、2019年にガブリエルvsイタロのファイナル、ガブリエルの優勝で30年以上の歴史がようやく変わっていましたが、この日もバックハンド勢の活躍が目立ち、ジョーディを倒したヤゴを始め、ナット・ヤング(USA)、コナー・オレアリー(AUS)、ウィメンズでもキャロライン、タティアナが勝ち上がっています。

「正しい波に乗ればスコアが出ると分かっていたよ。ヒートのベストウェーブが自分にとってパーフェクトなタイミングで来たので、その波でベストを尽くすだけだった。最高のバックハンドを持つイタロのような選手とこのような波でサーフィンが出来るのは嬉しい限りさ。ジョーディについては、何も言う必要はないよね。彼は凄いサーファーさ。子供の頃からファンだったから、対戦出来て光栄だよ」

イタロ、ジョーディと二人のスターを制したヤゴはこのようにコメント。
典型的なビーチブレイク勝負となったブラジル戦で3位に入っている彼はこの手の波でも優勝出来るポテンシャルを持っており、今後も要注意の選手と言えるでしょう。

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PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

マシュー、ヤゴ、ナット、ロボ、コナー、カノアの他、イーサン・ユーイング(AUS)、サミュエル・プーポ(BRA)がRound of 16行きを決めています。

ネクストコールは現地時間7月14日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると14日、15日が南南西ウネリのピークとなる予想。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/



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