情報の少ないインドネシアのスンバ島へサーフトリップ!7月に訪れた現状(WSMコラム)
2022-09-15 更新
これまでに5~7月までインドネシアを旅した中で訪れたジャワ島チマジャ、ジャワ島タートルズ、ロンボク島グルプックの情報をシェアしてきました。
そしてグルプックを旅した後に一度バリ島へと戻り、バリ島の日本食で英気を養って新たに飛んだ先があまり情報のないスンバ島です。
今回のコラムでは、7月頭に訪れたスンバ島の情報をお届けします。
スンバ島の全般情報
バリ島から東隣りのロンボク島にスンバワ島は比較的知られたサーフエリアですが、スンバワ島の東隣りとなるスンバ島に関しては日本語でのネット情報も少ないです。
英語サイトならば多少は情報が拾え、スンバ島ですでに開拓されているサーフエリア(サーフキャンプが存在すると言う意味で)は南西部と南東部の2か所。
スンバ島自体の位置は以下となります。
南西部には世界ナンバー1ホテルに選ばれた事のある「NIHI SUMBA(ニヒスンバ)」があり、ここは宿泊者のみサーフ可能な素晴らしいレフトハンダーのオッキーズレフトがあります。
名前が示す通り、1999年ワールドチャンピオンのオッキーこと、マーク・オクルーポから名付けられたブレイクで、おそらくスンバ島で最も有名なサーフスポットでしょう。
このニヒスンバからさほど遠くないエリアにサーフキャンプが集まっていて、私はそのサーフキャンプの一つに滞在しました。
普段は縁のないオールインクルーシブなキャンプで、3食込みなのはもちろんのこと、サーフスポットへの送迎も込みで100ドル強とインドネシアスタンダードで考えれば高額。
逆に言えば、高額なエリアは訪れるサーファーが少ないので、お金で波を買うといった考え方もできます。
スンバ島南西部の波
スンバ島に限らず、インドネシアではスウェルがコンスタントに発生する乾季のサーフシーズンは季節風の風向きが南東なので、メインとなるのは西向きの沿岸となります。
ニヒスンバのオッキーズレフトは西向き沿岸なので、理論上は終日オフショアが吹くことになります。
理論上と記した理由としては、意外に型通りに物事が進まないこともあり、スンバワ島のレイキーピークなんかも西向きですが、日が昇って風が入るとフェイスがガタつくことも珍しくないためです。
この季節風により乾季は西向き沿岸でしかサーフできないのかと思いきや、風が吹き始める前の早朝などは無風なこともあり、朝一は使える事が珍しくありません。
雨季がシーズンのバリ島クラマスで乾季にCTイベントを開催していた時、朝一から風の影響が入るまでの時間帯でコンテストを進行していたりもしたので。
さて、私がスンバ島に滞在した時の流れは、朝一は風の影響がないので主にボートで東向き沿岸へ行きサーフ。
午後は15時頃からみんなで車に乗ってお決まりのサーフスポットに行ってサーフですが、午後は他のサーフキャンプのサーファーも集まって多少混雑となっていました。
と言うのも、滞在エリアでアクセスがしやすい西向き沿岸は2つのみで、一つはオッキーズレフトなので滞在客以外はサーフ不可。
そのため、もう1つのブレイクにサーファーが集中する結果となりました。
逆に選択肢の多い朝一は、他のサーフキャンプと連絡を取り合っているのだと思いますが、滞在しているキャンプのサーファーだけで貸切でした。
肝心の波に関しては、西向き沿岸のブレイクはチャンネルを挟んでライトとレフトのあるメローなブレイク。
朝一の東向き沿岸は数か所のサーフスポットを訪れましたが、どこもワイルドで大味といった印象を受けました。
どういうことかと言うと、あまりピークが一定ではないので簡単に波をキャッチすることができず、あっちでブレイクしたりこっちでブレイクしたりと言った感じ。
逆に言えば、インドネシアのメジャースポットはほとんどピークが一定で波に乗りやすいので、コンパクトなブレイクが人気を集めるのは必然と言えます。
前回のロンボク島グルプックで、インサイドは激込みでアウトサイドはほぼ貸切になっていたのと同じく、スンバ島がメジャーにならない理由はこの点にあるのかもしれません。
まとめ
私がスンバ島に滞在したのはわずか1週間ほどで、まだまだ知らない事だらけというのが現状です。
ですが実際に感じた点として、訪れる前に言われた「スンバ島はまだまだジャングル」と言われた言葉がドンピシャでした。
だからこそ外国人観光客が珍しいのか、ローカルたちの反応は擦れてなく純粋にウェルカムな雰囲気がとても伝わってきました。
サーフトリップとして色々なエリアを回ってはいるのですが、特に旅の観点において素敵な島でした。
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