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「ランディ・ラリックの言葉」- F+コラム

2023-01-10 更新
Text by つのだゆき、Photo by snowy

エフプラスコラム

犬の散歩時間と元旦の日の出時間は30分と変わらないし、ビーチは散歩コースであるので、毎年少し早めに出て初日の出を拝もうと試みるのだけど、なんかいつも下のほうに雲の細くたなびきたる、的な感じで、水平線からポーンみたいなのはなかなかない。
北東風は千葉全滅の風とサーファーの間では常識なように、この辺の海は東向きに開いていて、日の出は海から、日の入りは山へと、初日の出には結構理想的ではあるものの、早朝の水平線というのは意外に雲がたなびくものだ。
でも夕焼けとか朝焼けとかの写真は、雲がまるでないよりはあったほうがきれいというか、芸術的というか、アートな感じになる。
太陽も水平線からこのぐらい上がっちゃったほうが光が強くて、砂浜の濡れたところの反射とかキレイになると思う。
今年はたまたまそんな時間にショアラインを歩くサーファーの男女。ザ・サーファーの年賀状みたいなショットになった。
本年もよろしくお願いいたします。

エフプラスコラム

ハワイのサーフヒストリーを語るにあたって欠かせない重要人物のひとりにランディ・ラリックという人がいて、この人がいなければトリプルクラウンは無い、みたいな人で、今年のF+xBCMカレンダーのセンターのアーカイブ写真の左下にケリーと一緒に写っているんだけど、まぁ、ノースでランディ知らなきゃモグリだわな。そのランディが昨年心臓発作に見舞われたという話を友人から聞いた。
幸い今は命に別状はないようだけど、一時は結構深刻だったようだ。
家のバスタブで発作を起こしたので、肺が水でいっぱいの状況だったようで、いまだに呼吸が思うようにいかないらしい。
ランディいわく、GETTING OLD IS A BITCH. これが本人の感想らしいけど、ものすごくランディだな、と思う。BITCHという言葉はこういう風にも使えるんだなぁ、と思った。
BITCH→ビッチ 基本的にはクソ女、下品、みたいな、いやな女性に対して使うことの多い言葉ですが、状況や物にも使えるんですね。尻軽女(死語だね、これ)的ニュアンスが強いビッチですけど、それ限定でもなく、ひどいとか最低とか、そういう感覚ですかね。でも男性に使うときはサノバビッチ(son of a bitch)=ビッチの息子、となる。どのみちあまり上品な言葉ではないけど、言葉って生きてるよな、と思う。

そういえば以前のコラムにガブの終了間際の勝つために犯したインターフェアのことを書いたけど、その後ルール改正がされて、現在では故意にそれをやるとCSとCTでは失格になる。まぁ、残り時間5分以内での条件付きではあるけど、日本語ルールブックの55ページ、11.17のインターフェアランスペナルティの中の(b)に明記されている。ルールブックも生き物だ。こういう風に新しいルールを追加せざるをえないようなルールの使い方ができる、ルールブックの穴を突くって、やっぱガブすげぇな、と思う。
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