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混雑とは無縁なジャワ島東部パチタン!2022年12月のサーフトリップ情報(WSMコラム)

2023-02-17 更新
Pancer1
Photo: WSM

インドネシアのサーフエリアにおいては、マイナーエリアに分類されてもおかしくないジャワ島のパチタン。

これまでにパチタンではインターナショナルイベントが開催されているのですが、決してサーフトラベラーが頻繁に足を伸ばすエリアではありません。

そんなパチタンはロングレフトが有名で、2022年12月にサーフトリップしてきました。

今回のコラムは、12月に訪れたジャワ島東部パチタンのサーフィン情報をお届けします。

パチタンの全般情報




パチタンは、イーストジャワと呼ばれるジャワ島東部に位置します。

なのですが、最寄りの空港はジャワ島中部に位置する古都であり、ボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院といった世界遺産などが有名なジョグジャカルタ。

ジョグジャからパチタンまでの陸路の移動はおよそ3時間ほど。

陸路の移動は、パチタンで滞在予定の宿にタクシーを依頼してもいいし、空港には配車アプリ「Grab」の乗り場もあるので利用可能です。

Jogja_Airport_Grab
Photo: WSM

ただし、コロナ後にインドネシアを訪れるようになってから、Grab利用可能な空港が増えましたが、明らかに料金が高騰しています。

おそらく既存の空港タクシーと共存するために値段を釣り上げたのでしょう。

そのため、ジャグジャからパチタンのアクセスでは往路がGrab、帰路が宿にタクシーを依頼したのですが、宿で依頼したタクシーの方が大幅に安いと言う不思議な現象が起きました。

Grabは個人タクシー利用だからこそ安価なのが特徴でしたが、現状におけるインドネシアの空港利用ではメリットがほぼないかもしれません。

バリ島の空港で利用した時も、空港タクシーとほぼ同額になっていましたし。

ただし、町中での利用に関しては以前と変わらないと言った印象です。

パチタンの波情報

Pancer2
Photo: WSM

パチタンでサーフスポットとなるのは「Pantai Pancer Dorr」。

「Pantai」はインドネシア語でビーチの意味で、「Pancer」は英語読みでは「パンサー」となりますが、インドネシア語では「c」の読み方はチャ行になるので「パンチェル」。

つまり、「パンチェルドアビーチ」になりますがシンプルに「パンチェル」で通じます。

パンチェルはオープンビーチとなっていて、サーフィンする場所はビーチの東端に位置する河口。

興味深い点は、インドネシアでは一見するとビーチブレイクであっても、海に入るとリーフ交じりのサーフスポットが多々あるものの、パンチェルは完全にボトムがサンド。

そのため、波のクオリティはサンドバンクに左右されるものの、基本的にはソフトな波質のロングレフトです。

最大のメリットであったのは、雨季と言うこともあったと思いますが混雑とは無縁でした。

まっ茶色に濁った河口の水がラインナップに流れてくるので、サーフエリアの海水の見た目は良くないというデメリットはありますが。


パチタンと言うと、パンチェルではなく最も有名なのはスラブで知られるワトゥカルンでしょう。

ワトゥカルンまではパチタンからバイクで移動して40分ほど。

今回はオフシーズンの雨季と言う事で真価を発揮したワトゥカルンのスラブを見ることは出来ませんでしたが、一目でヤバそうなブレイクであることは想像が付きました。

Watu_Karung
Photo: WSM

私が訪れたのはパチタン滞在時で最もサイズのあるタイミングで、ワトゥカルンに入っていたのはボディボーダーだけでした。

ボディーボードは、ショートボードと違って立ち上がる動作がないのでスラブのようなブレイクでは有利になります。

そしてボディボーダーしか入っていなかったと言う事は、どのようなブレイクなのか分かってもらえると思います。


まとめ

Pancer3
Photo: WSM

私はレギュラーフッターなのでパンチェルはバックサイドになるのですが、個人的にはパチタンをとても気に入りました。

私はサーフトリップにサーフィンの要素だけではなく旅の要素も求めていて、パチタンでは旅の楽しみも味わえるためです。
Pacitan_Resto
Photo: WSM

メジャーなサーフエリアになるとサーフィンを観光資源とした観光地なので、現地のリアルを体験することはなかなかできません。

一方、パチタンはサーフエリアとしての発展が不十分であるためか、ローカルの生活がメインのエリアなので溶け込むことができるのです。

Pacitan_Food
Photo: WSM

とても気に入ったので、次は乾季でサイズのある時に再び訪れてみたいと思っています。

空路でのサーフボードチャージなど旅の詳細について興味のある方は「World Surf Travel」も併せてチェックして見て下さい。

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