スリランカ 2004
2004-01-15 更新
One Earth Vol.4---------------
今回は今シーズン前半のスリランカ事情についてレポートさせていただきます。
今シーズンは11月15日にヒッカドゥアでJPSAロングボードの大会が開かれた。前回もそうだったが、地元で商売を営む人々を始め、ローカル達は村おこしともなるこのイベントにウェルカムムード。総勢で96名のロングボーダーが集まり、海の中はとても賑わっていた。コンテストが終わり、日本人プロ達が帰国するとクリスマスホリデーまではツーリストの数も減り、僕らローカルのサーフセッションの始まりとなる。
そんな中、今年は内戦が停戦して2年目ということで、EUサーファーの数が多い。特にイタリア勢が目立っている。日本人サーファーは少なめで少し寂しいくらいだ。
ポイントコンディションの方は、メインポイントは数年前にヒッカドゥアタウンに出来たハーバーのせいで、リーフの上に乗った砂が流れきらず、ウネリの方向によってはライトがクローズしてしまう。これによって変化したのは波だけでは無く、リーフで捕食しているウミガメの数も減ってしまっているようだ。昨シーズンは一日に4~5匹のウミカメを目にしていたのに、今年は現在まで、その半分以下しか見ることができない。その一方でホテルなどが海に垂れ流しにしていた汚水をなんとかしようと下水処理場の建設なんていう朗報もある。次のジェネレーション達のためにもスリランカの素晴らしい自然をキープして欲しいものだ。
そして南部方面は、人数もかなり少なめでポイントによっては毎日貸し切り状態が続いている。ヒッカドゥアから南へ1時間ほどの所にあるレフトが抜群のカバラナポイントも例年より早くから波が良くなりだしている。やはりシーズン前半のスリランカは穴場である。ヒッカドゥア以外のポイントは昼に吹くサイドショアに弱いので、朝一のサーフがおすすめ。ヒッカドゥアは案外風に強いので一日中やってやれないことはない。12月に入ると毎日きていた夕立もなくなり、いよいよ南西エリアは本格的なドライシーズン。僕の相棒であるマンボもビーチレストランの整備に大忙しだ。今年はヒッカドゥアで唯一の日本食メニューを用意している。観光客も次第に増え、クリスマスからお正月にかけてはパーティーが続き、ヒッカドゥアは連日盛り上がっていた。
僕は12月に左手を負傷したため、残念ながらシーズン途中での一時帰国となりましたので、今シーズンを振り返る事は出来ませんが、A-frameショップに遊びに来られる方、困ったことなどありましたら相棒のマンボに相談してみてください。それではどうぞまだシーズンの続くスリランカの滞在をエンジョイしんでください。