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「暑い熱い七夕」 - F+コラム

2025-07-07 更新
Text by つのだゆき

エフプラスコラム

七夕。暑いっすよね、なのか、熱いっすよね、なのか、どっちも正解のような気がしてくる最近の天候だけど、いやはやこの夏はどうなることやら。お蝶老夫人的テニスも暑さの中、クーリンググッズを酷使して身体を冷やし、スキを見つつテニスをし、またクールダウン。あの手この手で過酷な夏を絶対に無理せずにやり過ごそうと、皆さんと頑張っている。平均年齢高めのクラブなので、もとより無理は禁物なので助かるけど。お蝶、よくってよ(笑)。

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ちょっと前になるけど、ボードライダーズジャパン合同会社から、ボルコムとスパイダーも扱うことになりました、みたいなリリースが届いていた。そうなると、クイックシルバー、ビラボン、ロキシー、ルーカ、DCシューズ、エレメント、ボンジッパーに加えてボルコム&スパイダー……大型スポーツ店並みのラインナップになる。すごいな。

ボードライダーズジャパンがVOLCOM・SPYDERの国内展開を開始 - THE SURF NEWS

何でそういうことになるのかというと、オーセンティック・ブランズ・グループというブランドの知的財産権を保有、管理するアメリカの巨大企業がこれらのブランドを一手に保有しているから。
昔はクイックシルバーとビラボンというサーフブランドのツートップが同じ会社の傘下に入ることですら驚愕のビッグニュースだったわけだけど、こうなってくると、あぁ、また増えたのね、ぐらいな衝撃しかない。
ぶっちゃけ中で働いている人は本当に大変なんだろうなと思うし、これらをマーケットの中で住み分けさせるって至難の業かな、とも思う。K君、頑張ってね~。

オリンピックからこっち、業界再編成のような、連盟業務のメジャー化のような、なんかサーフィンにも体育協会的変化というか、頭に大日本が付くようなイメージの管理感が出てきていて、リリースだとか記者会見とか、外側上部からの変化のようなものが大きくなってきているように感じる。
それはNSAとかJPSAとかの活動が一般スポーツ連盟としての体裁を整えつつある変化をさすわけだけど、それらの行うツアーの内容、形式も変わりつつあり、オリンピックという国を挙げての目標のもとに管理されるスポーツの仲間入りをした成果が、そういう所に目立って出ているのかなぁ、と思う。
しかし、内側下部、つまり現場の底辺(強化選手になるようなトッププロではなくて、それ以外の多くのプロアマサーファー)は、そこについていけているとは思えない。少なくとも意識の問題として、ほかの競技の「アスリート」という感覚ではないなぁ、と感じる。よって管理する側とされる側がちょっとちぐはぐな感じに見える。これは管理側、あるいは選手内部にいればわからないことで、リタイア老人の岡目八目だからこそ見えるところかな、とも思う。

まぁ、リタイア老人なので、だからどうこうはないけど、日本はサーフィンではだいぶ世界から遅れているので、何年計画で追いつくとかそういう長いスパンで考えないとならないところまで来ていると思う。前年の実績とか、現在の成績とか、いわば過去の力を評価するのではなく、5年先の未来へのギャンブル的な投資育成が必要なほど、追いつくのに時間のかかるところまで引き離された。まぁ、5年あれば初心者も世界レベルになれるわけだし、あと数年はカノアとコナーがつないでくれるので、それ以外は経験と成長を目標にして結果は追わない大胆な取捨選択。しかし5年後には確実に取りに行く覚悟。5年後のサーフィンがどう進化しているのかを見極める眼力も必要だ。連盟としては目先の世界大会の結果も大事かもしれないけど、今の実績重視のような自転車操業的育成を続けている限り、トップシーンで世界に追いつくことはないと思う。

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Photo by WSL/Camila Othon

そのトップシーンではもうすぐJベイがスタートする。イエロージャージーでホームに凱旋のジョーディ。ここでもう1勝できればトップでファイナル5入りは固いところ。
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