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海外サーフトリップで必須だったプライオリティパスに変化が(WSMコラム)

2025-10-16 更新
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Photo: WSM

海外旅行好きにとっては定番となっていたクレジットカード特典で所持できるプライオリティパスと言うカード。

プライオリティパス社が提携している世界中の空港ラウンジや飲食店を、同社カードを所有していれば利用できると言うもの。

空港ラウンジは主に、航空会社のプレミアムエコノミーまたはビジネスクラス以上の利用者や上級会員向けの施設なので、贅沢な空間となっています。

食事が食べ放題であったり、アルコールが飲み放題であったりと、高額になりがちな空港価格を考えるとかなりお得でした。

ここで「お得でした」と過去形で記した理由は、クレカ特典のプライオリティパスが転換期を迎えているためです。

と言うのも、正式に権利を購入すれば年間利用回数無制限のプレステージクラスが469ドル(7.1万円)/年のところ、これまでのプライオリティパス付きクレカの最安年会費は1.1万円でしたので。

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これだけ大盤振る舞いが出来た理由は、海外旅行に行く人の絶対数が少なかったので利用者が少なかったためでしょう。

万人が求める事をクレカ特典にすればカード会社の負担が増えるので、至極当然だと言えるのですが。

さて、転換期への動きが始まったのは、昨年2024年に発表された楽天プレミアムカードのプライリティパスの利用回数変更と言う改悪のニュース。

おそらく大半の旅行好きが1.1万円の年会費を払い楽天プレミアムカードを所持していた理由がプライオリティパスだったことでしょう。

なのですが、年間5回のみと言う制限が課せられることに。

回数制限が設けられた理由は、クレカ会社とプライオリティパスは利用回数に応じてクレカ会社が料金を支払う契約がメインとのこと。

つまり、利用回数が増えれば増えるほど、クレカ会社の負担は大きくなります。

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Photo: WSM

利用回数が増えた理由としては、以前は日本国内でプライオリティパスが提携しているラウンジや飲食店が皆無に近かったものの、ここ数年で一気に増えたためでしょう。

しかも、プライオリティパスと言えば海外旅行のイメージが強いですが、国内線利用でも使える場所が増えました。

と言うことで、困ってしまうのが今後もプライオリティパスを利用し続けるのか否かについて。

楽天カードが制限を設けてから、数々のクレカ会社が追随する形となり、僕が楽天後に利用していたクレカも今年になって制限を設けると発表となりました。

これまで1.1万円で無制限で利用できたプライリティパスですが、現在のクレカ特典として無制限利用の最安は2.2万円となります。

個人的な見解として、プライオリティパスの最大の利点はLCC利用時です。

LCCだと食事やドリンクなどは全て有料のオプションとなるので、フライト前に無料で食事をしたりお酒を飲めるのが大きかったためです。

逆に言えば、FSC(フルサービスキャリア)に乗る時は、機内で食事やアルコールの提供があるので別にラウンジを利用する必要もないかなと思います。

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Photo: WSM

また、サーファーと言うことでよく訪れるインドネシアの空港に限って言えば、現時点において僕が知る限りではアルコールを提供するのはジャカルタの空港の国際線の制限エリアにあるラウンジのみ。

バリ島の国際線の制限エリアにあるラウンジでさえも、アルコールの提供を行っていません。

インドネシアは国民の9割近くが、アルコール禁止のイスラム教徒と言う点が影響してのことでしょうが。

そのような点を考慮に入れると、今後もクレカ特典のプライオリティパスを所有するのかどうか、正直言って悩ましいところ。

僕はビール好きなので簡単に元を取れるということで利用していたので、2.2万円は正規料金に比べると圧倒的に安いけど微妙なライン。

これまでクレカ特典のプライオリティパスを使っていたみなさんの動向が気になります。

World Surf Moviesによる「BCM限定コラム」のバックナンバーはコチラ

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