「F+xBCMコラボカレンダー解説:五十嵐カノア」 - F+コラム
2025-12-29 更新
Text by つのだゆき年の瀬も押し迫って参りました。みなさまいかがお過ごしですか?
年の瀬は12月中旬ぐらいから使う感じのバタバタした年末の感じを表すわけだけど、押し迫るものらしい(笑)。瀬は浅瀬とかの「瀬」で、急流で足取られそうなところ。
F+xBCMコラボカレンダー2026版も年内に買いましょう。今年はけっこう在庫薄でもう残数わずかとなりましたので、足を取られる前によろしくです。
うちにもその「瀬」は押し寄せてきて、私の年の瀬はテレビとの格闘。ここにきてテレビが壊れた。液晶画面を照らすバックライトの故障と思われるんだけど、いきなり画面真っ黒、音は出る、みたいな。たまにうまく映ったりダメだったりと挙動不審で、映ってもしばらくするとブラックアウト。なんで今なんだよ!
メーカーではもう古くて部品がないので修理はしませんと言われ、翌日配送、即ポチで年末年始の番組は見られるわけだけど、問題なのは壊れたテレビで外付けHDDに録画した番組。レコーダーではなく、外付けHDDに録画したものは著作権等の問題もあり、そのテレビでしか見られない。でもレグザリンクダビングなるもので新テレビのHDDにダビングできるらしく、それを試みているんだけど、ダビング中2%終了ぐらいのところでブラックアウト。進んでいるのか止まっているのか全く分からないまま、終日放置して運を天に任せるしかなく、もうあきらめて全部消しちゃおうかどうしようかが2025年の最後の問題だ。平和といえば平和。
調べてみると、レグザリンクダビングは実際の録画時間と同等の時間がかかるようで、恐ろしく長い時間が必要。翌日確認すると、ダビングできることはできているようで不幸中の幸いだが、ダビングはまだまだ続く。

さてカレンダー、5月は五十嵐カノア。オーストラリア、ゴールドコーストのバーレーヘッズでのショットだ。このグリーン系の水の色と透明感はゴールドコーストならでは。なんかこのスピード感がカノアらしいかなぁ、と思う。スピードがウリのサーファーというわけではないけど、この波のここでオフレールみたいな組み立ての妙というか、見せ方というか、本当にうまいなぁ、と思う。今テール抜いたから次はカーブ系とか、とにかく全体の組み立てのバランスの良さというか、ここにこれ、次はこれ、みたいに多彩なターンをベストタイミングで繰り出してきて、フィニッシュは必ずビッグに決める。見ていて、ここ決めれば点出るな、というところでの決めというか、そのセクションの判断力はすごいし、そこでのミスの少なさもすごい。
もうひとつは様々なコンディションへの対応力。波数が少ないときとか、不安定な時に、波にどんどん手を出しながらリズムを作っていく感じ、そしてそれがうまくハマる感じはいつも見ていてすごいなぁと思う。

今年も最後に逆転はされたものの、トップ5に長いこと君臨していたし、表彰台にも上がった。ミスターコンペというにふさわしい、コンスタントさとオールラウンドさ、ミスの少なさ。とびぬけた実力を誇る、というわけではないけど、いろいろな工夫をしてポイントを積み上げていく感じというか、とにかくコンテストでのサーフィンの見せ方がずば抜けてうまいと思う。ジャッジがその日何を求めているかを正確に自分のサーフィンで表現でき、それを再現できる選手のひとりだ。
スピード感とちょっと逆光気味のきらめきが5月のさわやかさにふさわしいかな、という一枚。
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