「カレンダー解説の箸休めに…パイプのCSを考察」 - F+コラム
2026-02-09 更新
Text by つのだゆき、Photo by WSL雪も降ったことだし、カレンダー解説の箸休めにパイプのCS入れておこうか。

チャレンジャーシリーズの終盤2試合はパイプとニューキャッスル。両極端かなぁ。かたやバレル勝負、かたやビーチブレイク、両方得意というサーファーはあまりいないんじゃないかなぁ。まぁ、これはこれではたから見ている分にはランキングの入れ替わりが大きくて面白いけど、やってるほうは大変だろうな。特に今回は女子もあって、CT女子は何度かパイプやってるけどCS女子は初めてのパイプって人が多かったのかな。それでもクオリファイすればやらなくちゃならない場所だから、文句は言えないわけだけど、CT勢が強いのは明確だと思う。パイプではやはり経験がものを言うだろう。

優勝はメンズがカラム・ロブソン、ウイメンズはガブリエラ・ブライヤン。
この試合でメンズ一番乗りでクオリファイを決めたハワイのイーライ・ハネマンは、決まった後も集中を保ってファイナルまで頑張っていた。クオリファイするために出ている試合で、その目標が達成された後にもまだ勝つことに集中し続けるのって難しいだろうなぁと思うけど、頑張ってたな。
日本勢で頑張ってたのは伊東李安琉。クオーターファイナルまで勝ち進んだ。
あの落ちてくるリップと共にテイクオフしてドロップしてそのままバレルインのラインは、パイプの新世代のラインだし、そこは買われてるなと思ったけど、なんだろうな、何かが足りないと思う。そういうポイントになる厳しい波を選べているし、攻略法は正解なんだけど、今ひとつポイントが伸びないというかメイク率が上がらないのには何か理由があるわけで、伊東李安琉には何が足りないんだろう、ということをずっと気にしながらほかのヒートも見ていた。結局明確にココ、というのは見つからないんだけど、しいて言うならバレルインした後のスピードなんだろうか。バレル内での加速? なんかその辺がもっと上に行く人たちと違うのかなぁ、と思ったけど、まだよくわからない。

選手はオールラウンドであることが一番いいけど、いかんせんそれぞれの得手不得手があって、ビッグウエイブバレル方向、ビッグカーブのレール使い、オフレールのエアー職人と方向が別れると思う。
個人的に伊東李安琉という選手はどちらかというとカーバー方向に行くのかなと思っていたので、現在のチャージャー的な立ち位置はちょっと意外ではある。昔JPSAでグズグズ勝てずにいたころには、すでにそのレールワークの新しさのようなものも見せていて、おそらく日本では割と早い段階でトップでの加速を意識してサーフィンしていたひとりなのかな、と思う。まぁ、これは今でも日本人選手に浸透していない、でも世界では常識のサーフィンなわけだけど、李安琉はずいぶん前からそれをやろうと試みているように見えていたので、アクション系のレール職人になるのかな、と思っていた。
もっとCSで勝てると思う。まぁ宮崎出身という段階でハングリーさに欠けるんだろうな、ってことは想像できるけど、行き当たりばったりではなく、きちんとマインドセットができて、何をどういう風にしなければならないのかを明確に理解して、やるべきことをひとつひとつつぶしていくようなサーフィンができれば、今おそらく日本で一番世界に近いんじゃないのかな、と思うけど、ほめすぎ? (笑)。 まぁ現状ではバラバラな歯車なので、今の場所にいるわけだけど。
女子はエリン・ブルックスのバックドア。ありゃガブ系だわ。すごい。
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