「男女とも頭ひとつ抜けてる人たちがファイナリストだった」 - F+コラム
2026-04-11 更新
Text by つのだゆき、Photo by WSL
結局大山鳴動、ネズミ一匹ぐらい出て来いよ~、みたいな。
こんなひどいベルズも今までなかったかも。結局一度もいいベルズってなくて、ウインキーもそこそこしかなくて、だらだらいい時にだけやり続けるしかなくて、今となってはう~ん、ホントに初日の夕方5時スタートの4ヒートって必須だったんだな、って感じ。
予定ではメンズのQF残り3ヒートがウインキーで終わったら、男女セミから先はベルズってことだったんだけど、潮が引いてもベルズは良くならず、天気予報だけは当たって強風、時折大雨、みたいな。スウェルデレクションがずれちゃった感じ。ウインキーポップには降りられないので、あそこでやられちゃうと会場にいてもライブ観戦みたいなことになる。モチベーションゼロ。まぁVIPルームの皆さんの様子とか海の見えるスタンドとか、臨場感は感じられるけど、う~ん、な感じ。

メンズ優勝、ミギュエル・プポ、ツアー歴15年、34歳ベテラン。2位ヤゴ・ドラ。ウイメンズ優勝ガブリエラ・ブライヤン、2位モーリー・ピックラム。まぁ、いたって順当ではあったかな。メイクドラマを考えたら復帰ガブちゃんお帰り優勝とか、プポ兄弟対決とか、イザベラ・ニコルス2年連続ベル鳴らす、とかいろいろあったけど、サーフィン見てる限りではウインキーでもベルズでも結果はこうだったのかなぁ、と思うぐらい抜けてる人たちがファイナリストだった。セミ4人中3人ブラジルの中にアメリカひとりだったグリフィンにはもうちょっと頑張ってほしかったけど、あのウインキーの波だとバックハンドのほうがシャープに見える感じだったのかもしれない。なんかリップにうまく引っかかるみたいな。ベルズでは久しぶりのグーフィー対決ファイナルだった。

ブラジル陣営としては、昨年のヤゴ・ドラワールドチャンピオンの与えた影響は大きかったのかもしれない。ヤゴができるなら俺だって、という気にはなるだろうし、大きなモチベーションになったはずだ。プポ兄弟、実力、安定感ともにかなり上がってるもんな。

ガブは相変わらずテクニカリーに非常にうまかったと思う。技のタイトさとか、タイミングとか、安定感とか、う~ん、やっぱうめぇな、こいつって感じ。ヤゴの終了間際のエアーにやられたけど、個人的にはあれは9点チョッキリではないですか? だった。
しかもなんかガブがさ、いい人というか、イイコちゃんっぽくなってて、以前に比べれば勝っても負けても柔らかい感じ。割り切れたというか、一皮むけたな。
ただ、ブラジル陣営の問題点は、イタロ以降のずば抜けた若手大物が出てきていないことではないかと思う。けっこう熟練の選手たちがCTにいるので、ブラジリアンストームは続くのかもしれないし、熟練たちがオフの間にけっこうしっかりしたレールワークを身に着けてるし、ベルズということもあるけど、イタロとかフィリッペとか同じブラジリアンの中でも軽量級な印象だったぐらい、ヤゴ、プポ兄弟、ガブ、抜けてた。

ウイメンズのほうではもう、いったい誰があのガブリエラ・ブライヤンのパワーに対抗できるんだろう。モーリー・ピックラムですらラインが細く見えちゃうもんな。特にベルズとかお次のマーガとか、オープンフェイスのマニューバー合戦になったら、誰もあのパワーには勝てないのかなぁ、と思う。ファイナルの7点ライドのラストターン、あそこ乗っけて落とすじゃなくて、当てて重力より早くレールで走り下りていく感じって、ザ・脚力。これからの女子には必須になっちゃうんだろうと思う。まぁ、今やどこでも上に乗っけちゃったらダメなわけだけど。
昨年のイエローが2人とも2位の好スタートを切った今シーズン初戦。しかし皆さんどんどん進化してるな。昔からではあるけど、日本から見たら男女ともに雲の上。どうしようかねぇ(笑)。
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