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ニアス(1)

2004-07-27 更新
One Earth Vol.8
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前回のロンボクに続き、今回はニアスのお話をしますが、その前にいつもOne Earthを読んでいただいているBCMユーザーの方に、僕のお店"A-Frame"の新作Tシャツをプレゼントしようと思います。詳しい応募要領はこのコラムの最後にお伝え致します。

さて、前回のロンボクから再びバリへ戻り、クタの旅行会社でメダンまでのチケットを購入。翌日の早朝の便でジャカルタを経由しメダンへ。到着後はすでに日が暮れていた為、この日はメダンで1泊することにした。週に一度スマックエアーがニアスまで運行しているが、僕がメダンに着いたのはこの便が出た1日後だった為、しょうがなく覚悟を決めて陸路で向かうことにした。
翌朝、乗り合いバス(バン)でシボルガ港へ向かった。(遠いので時間のある人は途中にあるインドネシア最大の湖、レイクトバによることをお勧めする。)シボルガ港に着いたのが10時間後の夜の6時、そこからオーバーナイトでフェリーに乗り10時間、やっとニアス島に着いたと思ったらフェリー降り場からサーフポイントのあるサラケビーチまではさらに排気ガスが車の中に入ってくるバンで4時間かかった。8人乗りのバンに無理やり16人(屋根にも4人)も乗り僕のとなりに座った子供は排気ガスに酔い思いっきりゲロをはく始末。そしてバリを出発して3日目の夕方、やっと夢に見たニアスに着いた。ヘロヘロになってとりあえずおんぼろ宿にチェックインした。料金はなんと1泊5000rp(70円ほど)。部屋の外にはメインブレイクとインジケーターが見える。
メインのサイズは膝~腰程度、海を見て元気が出たのでとりあえず日が暮れる前に海に入ることにした。海に入るときに声を掛けられたので振り向くと、フィリピンのクラウド9とバリでも会ったスティーブだった。スティーブはバージンアイランドというカリブ海に浮かぶ島の出身で一時はWQSを回っていたほどの腕を持つサーファー。その昔はニアスの波に惚れ込んで3年間も滞在していたことがあるらしい。ニアスの初日は俺たちだけの貸切り状態だった。テイクオフするところは膝腿しかないのに走っていくにしたがって胸、肩そして頭くらいにサイズアップしていく不思議な波である。最後のほうにはちゃんとチューブセクションまで用意されている。サイズアップしてアウトでブレイクし始めるとニアス本来の姿が現れるらしい。時間に制限があるわけでもないのでサイズが上がるまで待つ予定でいた。ブレイクの後ろに椰子のジャングルや、あたりは自然がいっぱいという感じだ。しかし次の日もまたその次の日も波は小さいままだった。

ここニアスでは忘れられないことがいくつかある。ひとつは、ある晩スティーブたちと夜まで騒ぎ自分の部屋に帰り食事をしていると停電になってしまった。真っ暗になって不便だろうと宿の親父がオイルランプを持ってきてくれた。食事を済ませ当たり前のようにランプを点けたまま寝てしまった。数時間後、宿の食事にあたったらしくはげしい腹痛で目を覚ますがオイルはすでに切れていて真っ暗、トイレもどこかわからない。手探りでトイレを見つけたときには時すでに遅しであった。問題はそれだけではなかった。部屋に朝日が差し込み目を覚ますと荷物から布団まで部屋の中がススで真っ黒ではないか!おまけに吐く息までオイルの臭いがする。昨日のオイルランプの仕業であった。バックパックもサーフボードケースもチャックが開いていたため、すべてが真っ黒に!全てを手で洗濯しなくてはならなかった。
数時間後ようやく片付いたので真っ黒になったボードを持ってスティーブを海に誘いに行くと僕の顔を見るや大爆笑している。鏡を見てみろと言われ手鏡をかりて見るとまるでダイナマイトを爆発させた志村ケンのような自分の姿が映っていた(笑)

次のお話もニアスの話題からです。お楽しみに!!

*A-Frame Tシャツプレゼント*
福島晴之さんのお店"A-Frame"の新作Tシャツを3名様にプレゼント致します。
One Earth、ハルさんにに対するご意見、ご要望、ご質問、お名前、ご住所、ご連絡先、会員番号を明記の上、TOPページの『問い合わせ』ボタンからメールにてご応募下さい。尚、当選者発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。
(上記のプレゼントにつきましては7月末日をもちまして締切りとさせていただきました。)