非会員上部PR枠用
 

「ケリーのバレルテクニックは54歳になってもまだ進化していた」 - F+コラム

2026-08-17 更新
Text by つのだゆき、Photo by WSL

エフプラスコラム - セス・モニーツ
セス・モニーツ

タヒチ、セス・モニーツCT初優勝、エリン・ブルックスCT選手として初優勝。2位はグリフィン・コラピントとアナ・レリオア。
どうせならファイナルデーはもっといい波で見たかったね。あのコンディションになっちゃうと波運的なことも出てくるし、そこまで極めてなくても7点2本で勝ち上れる話になるしね。でも、そんな中でもエクセレントの波をしっかり見極めてしっかりメイクしていたのがセスだったかなぁ、と思う。メンタルコントロールもペース配分も試合全体を通してしっかりできていたと思うし。
序盤ケリーが大活躍してたあたりの波が続けば結果も変わったかもしれない。それにしてもワイルドカードだからしょうがないとはいえ、ケリーがいたところの山っておいしいところが固まりすぎだったよね。まずガブリエル・メディーナ、お次はジャック・ロビンソン、そこで敗退したけど、もし勝ってればグリフィン・コラピントって、どことってもファイナルな感じだもんな。

エフプラスコラム - ケリー・スレーター
ケリー・スレーター

でもねぇ、ケリーヤバかったね。また進化したように思う。初めは乗ってる波全然違うし、とか思って見てたけど、ふと、もしかして波が違うというよりケリーのいるポジションやタイミングが違うから違う波に見えるのか? とか思い始めてガブのラインと比べてみたりすると、もちろんフロントサイドとバックサイドの差はあるけど、同じテイクオフのままバレルインというラインを比べても、ケリーのほうがテイクオフする位置が奥だし、そこから前に出るという動作がないラインかなぁ、と思った。ほかの人のテイクオフのままバレルインというラインを見ていて、ケリーならこの後ろでテイクオフしてもう入ってるし、というラインが見えてしまうと、まだ進化してるのかよ、おい、54歳‼ と思った。

エフプラスコラム - ケリー・スレーター
ケリー・スレーター

以前からこの人のバレルテクに関しては、バレルに入るというより自分を入れてバレルに見せる、あるいはバレルじゃないのに穴掘り系だと思ってたけど、その作り方がまた少し長く見えるタイミングになったかなぁ、と思った。1メートル奥からスタートで1秒長いバレルみたいなことですね。下に降りる間もなくバレルインで、もう1秒。
こういうギリギリのタイミングとかライン取りとかのテクニックは、そういうギリギリの波じゃないと、見られないので、どうせならもっと序盤みたいな波で見たかったかなぁ、と思う。まぁ、今リプレイが見られるので、テイクオフからのラインを比較、想像してみてください。けっこうマニアックなリプレイの楽しみ方だと思います(笑)。




女子のほうもテクニックの進化が良く見えた。優勝したエリン・ブルックスは数年前にフィジーでワイルドカードで優勝している。よって、次のフィジーも期待されちゃう(笑)。エリン・ブルックスのバレルライドに関してはもう、女子としては一つ上のレベルかなぁ、と思う。テイクオフとか入り方とかバレルの中でのポジショニングとか、ほかの女子選手とは一線を画している。女の子でフォームボールの上走るって、すごい時代になっちゃったな。まぁ、CTではすぐに皆さんがこのエリンのテクに追い付いてくるので、そこで女子また一つ大進化ということになる。

エフプラスコラム - エリン・ブルックス
エリン・ブルックス

それにしても女子のバレルライドの進化ぶりはすごい。初めてパイプやタヒチで女子やった時の突込み合戦なんて遠い昔で、今やテクニックの争いだもんな。そういう意味では2位のアナ・レリオアもビッグバレル得意な人だと思うので、順当だったかな。

エフプラスコラム - イタロ・フェレイラ
イタロ・フェレイラ

お次はフィジー。今回3位だったイタロ・フェレイラがイエロージャージーだ。イタロのバレルライドは今現在自分がメイクできる波をしっかり正確に選んでメイクする、という感じが続いているので、9点10点みたいな驚きはないにしても、コンスタントにハイグッドから上なので、それはトータル15点ラインということで、それなりの強さがある。
コンディションに恵まれれば似たようなレフトのバレル勝負になるので、今回よかった人は次もいいのかね。でもそうはいかないところがCTのレベルの高いところ。何が起きるかわからない。
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。