オアフからカウアイへ
2004-10-12 更新
One Earth Vol.14---------------
ハワイという世界一有名なビーチ・リゾートには、子供のころ遊びに行ったことはあったが、実はハワイでサーフィンをしたことがなかった。ビデオで観る冬のノースショアの波は強烈だし、そこでサーフしているのは生半可でないローカルや世界のトップ・プロたちだ。そんなイメージだったから、僕には《ハワイ=行ってはいけない場所》との思い込みがあった。
しかし、ある年の忘年会パーティのビンゴ大会で、なんと一等のハワイ行きチケットを当ててしまった! 無料だし、もしもハワイの海を目の前にして入れなそうだったら、そのときにはサーフィンの聖地を見学しよう、という気持ちで渡航した。
ホノルルに着くと、空港でレンタカーを借りていきなりノースショアへと向かった。初めて見るワイメアはフラットだったが、ビデオで観たことのあるデカ波を想像するだけで鳥肌がたった。
そしてパイプラインには波が小さくてもたくさんのサーファーがはいっていて、一人一人のレベルが物凄く高い。ここでも『さすがぁー!!』と感心してしまった。
そして次にチェックしたロッキー・ポイントは、運良く頭位のファンウェーブで、2~3人のサーファーしか入っていなかった。チャンス!と思い入ってみることにした。波は、小さくてもパワーは十分、思いっ切り楽しませてもらった。
数時間サーフしたのちに、ワイキキに宿探しに行ってみたが、レンタカーと同様、ホテルも予想より高かった。おまけにワイキキは観光客でごった返している。僕は、旅先でガヤガヤしているところに長時間いるのが好きじゃない。ノースショアも自分の目で見て満足したことだし、あとは自分のサーフィンをするために、カウアイ島に行ってみることにした。
マウイやハワイ島じゃなくてカウアイにしたのは、なんとなく名前がカッコ良かったからだ。ワイキキの旅行会社で、運良く《飛行機+レンタカー+ホテル》のパッケージを安値で見つけた。
オアフ島と違ってカウアイは空港も小さいし、観光客も比較的少ない。空港の近くのホテルにチェックインして、早速サーフチェックにでかけた。道路は島を囲むように国道が海岸線をとおっているだけで、いたってシンプル(国立公園が島の北西部にあるため一周はしていない)なので、サーフ・ポイントも見つけやすい。僕が訪れたのは3月だったのでオアフ同様にノース(島の北側)のシーズンとなっていた。
最初の数日は島の北側中心に、頭位のファンウェーブをいろいろなところで楽しんだ。ポイントはいたるところにあって、どこも空いていた。北側にはハナレイ・ベイという有名なポイントがあって湾の中に3つのリーフ・ブレイクとビーチ・ブレイクがある。海に向かって一番左奥のポイントは、インサイドでブレイクするライトとレフトのポイント。サイズは頭位でも凄いパワーがあって、ゲットでハマると辛い。他の2つのリーフは300mほど沖でブレイクしているので、小さく見えても実は結構サイズがある。僕が入ったときには、岸から見ると頭サイズに思えたが、実際にラインナップにつくと、思っていたよりも倍位のサイズがあった。ロコたちはチューブを何本も決めていた。アイアンズ兄弟を生んだカウアイ島には、やはりオアフにも負けない波があったのだ! (カウアイを訪れたのは冬だったが、夏には夏で、南エリアのポイプなどに良い波が立つらしい。)
カウアイ島の中央部にはワイメア・キャニオンという渓谷があって、僕は滞在中に何度も足を運んだ。いつもは天気が悪いのだが、たまに差し込む天日が景色を七変化させる様子が最高に素晴らしかった。カウアイは自然が色濃く残る島だった。
P.S.ハワイに限ったことじゃないけど、旅先の海で近くにローカルがいたら、挨拶をして気持ちよくサーフできるように心掛けましょう!