2010年 世界一に輝いたジュニアは?
2010-01-16 更新

今シーズンからASPワールドツアーのルーキーとして戦うジャドソン・アンドレ(BRA)とマキシム・ハシーノ(REU)がファイナルで対決し、デットヒートを展開。終盤に7.50をメイクしたマキシム(写真)が僅差でジャドソンを抑えて頂点に立ちました!
「オレの人生で最もデカイ一日だった。本当に驚いているんだ。ASPのワールドタイトルを獲得したというよりも、ただの1ヒートを勝っただけみたい...。まだ信じられないくらいさ。ジャドソンは素晴らしいサーファーだし、ブラジリアンのチームメイト達もリップしまくってたよね。それなのにオレが優勝?驚いたとしか表現のしようが無いよ」とマキシム。
ワイルドカードで出場したマキシムは誰もがノーマークだった選手。ジャドソンを始め、オーウェン・ライト(AUS)やナット・ヤング(USA)など、すでにASPのメインステージで活躍している選手が優勝候補の筆頭でしたが、マキシムのサーフィンはそれを上回る力を持っていました。

ジュニア枠を外れるまでの数年は今イベントの要注意人物になることでしょう。
昨年に引き続き、今年も2位に甘んじてしまったジャドソンでしたが、ギャラリー目線でジャッジすると派手なエアーは優勝に値する素晴らしさでした。イベント中に9pt台を3つも叩き出し、ファイナルでもラスト1本でマキシムに僅か0.57ptまで迫り、コンテストを大いに盛り上げていました。
「1週間を通して調子良くサーフィン出来ていたのに、またファイナルでやられてしまったのはがっかりだったね。やりがいがあるコンディションだったし、マキシムは良いサーフィンをしていた。まあ、OKさ。ここでパフォーマンス出来たのはハッピー!それに初めてのワールドツアーが楽しみなんだ」とジャドソンはコメントしていました。
ファーストヒートから波に恵まれなかった今イベントでしたが、ファイナルデイは2ftの小振りなサイズながら風の影響は少なく、期間中で最も良いコンディションでした。
その波に描くラインはジュニアのイベントを越えたハイレベルなもので、昨年よりも更にハードルが上がったと言えるでしょう。
日本からも松岡慧斗、新井洋人、仲村拓久未、加藤嵐、大橋海人、大村奈央、橋本小百合がエントリーしていましたが、上位の選手と比べると歯が立たないという表現が当てはまるほど...。
ジュニア世代のトップがそのまま世界のトップになるとは言い切れないものの、今イベントの過去のウィナーにはジョエル・パーキンソン(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)など、世界トップレベルの選手が名を連ねています。
「世界の壁は厚い!」と改めて感じさせられた2010年の幕開けでした。
■『Billabong ASP World Junior Championships』結果
1位 マキシム・ハシーノ(REU)
2位 ジャドソン・アンドレ(BRA)
3位 ガブリエル・メディーナ(BRA)、アレホ・ムニーズ(BRA)
...17位 新井洋人
ウィメンズ
1位 ローラ・エネバー(AUS)
2位 アレッサ・クイゾン(HAW)
3位 ジョアン・デフェイ(FRA)、ポーリン・アドゥ(FRA)
『Billabong ASP World Junior Championships』公式サイト
http://www.billabongpro.com/wjc09/(PC用)
photo: ASP Covered Images

