非会員上部PR枠用
 

ASPワールドツアー開幕戦『Quiksilver Pro』キックオフ!

2010-02-27 更新
2010227mic

全10戦で争われる2010年のASPワールドツアー開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast presented by Land Rover』が現地時間2月27日にスタートし、R1の全てのヒートを消化しました。

会場のオーストラリア・ゴールドコーストのスナッパーロックスには3-5ftレンジの南東ウネリが入っていましたが、オンショアが強まる傾向となり、後半は潮も引いてシャローでワイドブレイク中心に!
強いカレントが入ったタフなコンディションに何本ものサーフボードが餌食となっていました。

そんな中、今年こそは10Xを決めたいケリー・スレーター(USA)は一人だけ違うポイントでサーフィンしているのかと錯覚するほどで、スムースなカービングで8.50を手に入れると、次の波ではテイクオフからすぐのチューブライドで7.17。さらに深いチューブを抜けて9.27を重ね、トータル17.77のハイエストヒートスコアで、ベン・ダン(AUS)とルーキーのマルコ・ポーロ(BRA)をコンビネーションに追い込んで余裕のラウンドアップ!ファーストヒートから格の違いを見せつけていました。

「最初に良い波を逃してしまってね。それから集中したんだ。バレルになる波を探していたんだけど、なかなか来なくてイライラした。忍耐強さが必要だったのさ。8.50の波は厚かったからカービングに徹した。もっと掘れた波を待っていたところに良い一本が入って、知っての通り9ポイント。多分、あのヒートでのベストウェーブだったと思う。凄いハードだったけど面白いバレルだったよ」とケリーはヒートを振り返っていました。

昨年の同イベント2位のアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)はゴールドコーストとの相性が良いようで、スナッパーロックスの波を深く刻んで8.23のハイスコアをメイク。ミシェル・ボウレズ(PYF)の追撃を見事にかわし、1位通過を果たしました。

昨年に2度目のワールドタイトルを獲得したミック・ファニング(AUS・写真上)は、序盤に8.33、中盤に9.03をスコアし、難なくR1をクリア。安定感あるライディングはチャンピオンの風格を感じさせ、全く隙がありませんでした。
「一年のスタートを良いスナッパーでサーフィン出来てストークしている。嬉しいことにヒートも通過して先週の結果(バーレーヘッズでのWQSで早々と敗退)から立ち直ることが出来たよ。このボードでスコアを上げることが楽しみだったんだ。良い感じだったね。オフシーズンはシェイパーのダレン(ハンドリー)の所に通ってボードに時間を費やしたのさ。古いのも十分良かったけど、あと何本か欲しくてね」とミック。
シングルスコア、トータルスコア共にケリーと僅差だったミックも他の選手とは違うレベルでサーフィンしていた印象でした。

次のヒートに登場した『Quiksilver Pro』のタイトルホルダー、ジョエル・パーキンソン(AUS・写真下)はミックと比べると精彩を欠いたものの、6.17と7.00をまとめてR3進出が決定!
2010227jo

その他にR1を1位通過してR3へスキップした主な選手はジェレミー・フローレス(FRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)、クリス・デヴィッドソン(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、テイラー・ノックス(USA)など。
ルーキーでは、ブレット・シンプソン(USA)、ダスティ・ペイン(HAW)、オーウェン・ライト(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)がラウンドアップを果たしています。

なお、復帰後の第1ヒートとなったアンディ・アイアンズ(HAW)は全く調子が出ないまま敗退し、敗者復活戦となるR2行きに...。

ネクストコールは現地時間2月28日の早朝6時30分。コンディションが良ければ7時30分(日本時間の同日6時30分)にスタートします。

『Quiksilver Pro』公式サイト
http://www.quiksilverpro.com.au/(PC用)

photo: ASP Covered Images

「コンテストリポート」一覧へ