『Quiksilver Pro』R3はハードなバレル勝負に!
2010-03-04 更新

現地時間3月3日、『Quiksilver Pro Gold Coast presented by Land Rover』はR3の全てのヒートが終了し、残り16人のサーファーに絞られてきました。
会場のスナッパーロックスは、今イベントのために砂を入れた影響で、テイクオフポジションが浅く、潮が引くと見事なバレルを形成。砂を巻き上げながらその中を駆け抜ける姿は大迫力で、悪天候にも関わらず、ビーチには多くのギャラリーが集まっていました。
R3のハイエストヒートスコアを出したのはツアーの伏兵、ビード・ダービッジ(AUS・写真)で、ヒート序盤に6pt台と7pt台を続けてメイクすると、中盤には深いバレルを抜けて9tp台を2つも叩き出し、対戦相手のルーク・ムンロ(AUS)を完璧に抑えてラウンドアップ!
「あのバレルを決めた後、かなり手応えがあったね。思い切って勝負するしかない波だったよ。それからジェットスキーの後ろに乗っかってラインナップに戻って...。10ポイントだと確信していたから残念だったけど、まあOKさ」とビード。
ビードが出した9pt台の2本目は9.93。限りなくパーフェクトに近いライディングでした。
スナッパーロックス周辺をホームとする選手と言えばミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)の通称クーリーキッズが有名ですが、カランビン出身のビードも忘れてはいけない一人。2007年から3年連続で5位以内にランクされており、ワールドタイトルを獲得する実力も十分に持っています。
「家族と友人がみんな来ているし、シーズン初めで盛り上がっているよね。出来れば優勝したいさ」と話していたビードの次の対戦相手はキーレン・ペロー(AUS)です。
R1ではビッグカービングと深いバレルでハイエストヒートスコアを出していたケリー・スレーター(USA)でしたが、R3ではケリーにしてはアベレージスコアの7pt台止まり。
「波を待つポジションが難しくて、奥過ぎてもバレルを抜けられない可能性があるし、手前だとバレルにならない。コブも多いしね。最初の波は10ポイントを出せるほど良かったけど、つぶされて2ポイントになってしまったのさ。難しいよ」とケリー。
対戦相手のパトリック・ガダスカス(USA)はヒート中に良い波をキャッチ出来ることが出来ず、トータルでも7.56。ルーキーのパトリックはデビュー戦から洗礼を受けてしまい、ケリーがR4進出を決めました。
他にもミック、ジョエルを始め、タジ・バロウ(AUS)、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)など、トップシードは順調にラウンドアップ。
次世代のサーフィンで楽しませてくれるデーン・レイノルズ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)も勝ち残っています。
一方、アンディ・アイアンズ(HAW)、テイラー・ノックス(USA)、オーウェン・ライト(AUS)などは姿を消しています。
ネクストコールは現地時間3月4日の早朝6時30分。コンディションが良ければ7時30分(日本時間の同日6時30分)にスタートします。
『Quiksilver Pro』公式サイト
http://www.quiksilverpro.com.au/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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