『Billabong Pro Santa Catarina』はR4に突入!
2010-04-29 更新

ブラジルのサンタカリーナ・インビトゥバで開催中のASPワールドツアー第3戦『Billabong Pro Santa Catarina』はR2の敗者復活戦を終了した時点でコンディション不良のためにオフが続いていましたが、現地時間4月28日にクリーンな3-4ftレンジの波で再開。
R3からR4のH4までの20ヒートをこなしたマラソンデイでギャラリーを最も盛り上げていたのは、ルーキーのジャドソン・アンドレ(BRA・写真上)でしょう。
ダミアン・ホブグッド(USA)とのR3、ルーク・マンロー(AUS)とのR4を共にコンビネーションスコアの圧勝で勝ち上がり、初めてのQF進出を決めました。
「波に乗ってジェットスキーで戻る度に観客達の大きな声援が聞こえたんだ。あの感覚、あり得ないほど気持ち良かったね。波はかなり面白かったぜ。ちょっと乗り過ぎちゃったけど、まあOKさ。今夜はゆっくり休んで、明日がもっと良い日になることを願うよ」と興奮気味にインタビューに答えていたジャドソン。
ジャドソンの武器は、スピーディーなライディングと派手なエアリアル。2008年の『夢屋ビラボンプロ田原』でもかなり目立っていたので、御存知の方も多いのでは?
ジャドソンの現在のツアーでの位置は13位。今シーズンからは第5戦のタヒチを終了した時点で32位以内に入っていないと残りのシーズンはツアーから外されてしまうため、ルーキーのジャドソンに押し寄せるプレッシャーは相当なものでしょう。
今イベントではローカルの強みを活かして出来るだけ上位に食い込んでポイントを稼ぎたいところです。
「誰にとっても非常に重要なイベントだよね。誰だってタヒチの後に切り落とされたくないよ。その前にホームでの1戦があるオレはちょっと有利かな。まだ深く考えないようにしている。それよりも今ベストを尽くすことの方が大事だからね」と話していました。
第5戦を終了した時点で32人に絞るというシステムは、選手達にとってプレッシャーの他に活気を与える良い要素もあるようです。R3では終了間際まで僅差で勝っていたタジ・バロウ(AUS)を諦めずにラスト1本をキャッチしたトラビス・ロジー(ZAF)が逆転。他にもランキング下位の選手が上位の選手を抑えるという展開が目立ち、R4ではジョエル・パーキンソン(AUS)がミシェル・ボウレズ(PYF・写真下)に大差で敗れるという波乱も...。

「今のところ、全てが良い調子!彼女、友人、家族、何より最高のボードを手に入れてサーフィンに強さが増したんだ。オレにとっては、すでに良い結果が出ているけど、もっと勝ち進めるようにトライするよ」とコメントをしていたミシェルは、2009年にルーキーデビュー。タヒチアンらしくビッグウェーブが得意で、2008年のトリプルクラウンではハレイワで開催された『Reef Hawaiian Pro』で優勝した経験もあります。ツアーでもバレル勝負では一目置かれる存在ですが、まだ結果は残せず、このままだと故郷のタヒチ戦の後に舞台降板の可能性も...。
次のQFはジャドソンとの一騎打ち。両者共に絶対に譲れない戦いになります。
「二人の戦いは激しくなるだろうね。オレはすでにベストな成績、彼(ジャドソン)は初めてのQF。彼の8pt台を出したヒートを見たし、ここでの彼はやばい(笑)ほど上手い。まさに正念場だけど、楽しみでもあるよ」と次のヒートについて話していました。
その他にQF進出を決めたのはデーン・レイノルズ(USA)とC.J・ホブグッド(USA)。
R4の残りのヒートにはミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、オーウェン・ライト(AUS)など、注目の選手が勢揃い。
ネクストコールは現地時間4月29日の朝7時(日本時間の29日夜7時)で、30分後にファーストヒートがスタートする予定。
『Billabong Pro Santa Catarina』公式サイト
http://www.aspworldtour.com/brazil/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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