「チマジャトリップ2010GW④」
2010-06-09 更新
チマジャについて3日目は土曜日で、朝からポイントは賑わっていた。海外からのビジターを始め、ジャカルタに赴任で来ている日本人サーファーや、インドネシア人サーファー達など...。海の中で声を掛けると、赴任している方たちの趣味はゴルフと波乗りに分かれるようで、波乗りが趣味の人達は、毎週車で4時間かけて通っているそうだ。
人数が多くても海の中は雰囲気が悪くないが、やはり乗りにくい。昼の空いている時間に少しだけ波乗りを楽しみ、この日は近くにある天然温泉に出掛けることにした...。
ホテルから車で約20分、緑の濃い山の中を走ると、アジアの山間民族が住んでいるような場所に辿り着く。
車を停め、更に5分ほど歩くと川の所々から噴水のような水蒸気が上がっているのが見えた。
川の水と源泉が混ざって調度良い温度になるような場所を探して温泉に身を委ねる。
のんびりした雰囲気だったので、みんなで話ながらくつろいでいると、サウナに入っている時のように汗が止まらなくなってしまった...。
外気が30℃以上あるので、お湯から上がっても一向に汗が引ける様子はない。帰りの車は体を乗り出してクールダウンさせ、ホテルに着いたら速攻でキンキンに冷えたビンタンで体の内部を冷やした。
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翌日は日曜日。チマジャのポイントはまた混雑が予想される。アグースに相談すると、「サワルナ」というレフトのポイントに連れて行ってくれると言う。
菊間さんという一人旅の日本人サーファーの方も合流して、須藤ちゃんと僕の3人は朝食を済ませると、すぐに車に乗り込んでそのポイントへ向かった。
保知夫婦も昨日とは違うビーチブレイクへ向かった。
僕達は車で1時間揺られ、そこから更にサーフボードを抱えてバイクの後ろに乗って、桟橋から路地。そして、細い砂地の道を抜けると、そのポイントに到着した。
ポイントには、すでにオージーやジャカルタ在住の日本人の人達など、15人程のサーファー達がラインナップしていた...。
しばらくすれば人も減るだろうと思い、少し間を置いてパドルアウト。
波は頭〜頭半位。ポジションによっては掘れたセクションになる。最初の波が自分のポジションに入ってきたので、テイクオフを試みるが、パーリング!
恥ずかしかったが、その後も大きめのセットで約3回ひどいパーリングをして鼻から沢山水を吸った...。
薄いボードでのテイクオフの遅さは、冬に波乗りをサボっていた事を感じずにはいられなかったが、何本かは上手くテイクオフ出来た。
そこには延々続くロングウォール。早いセクションの波もあるが、良い波に乗れればトップターンを繰り返して200mは乗れる。
最初の読み通り、1時間もすると僕ら以外は全員上がってしまい、貸し切り状態。
僕ら3人は肩が悲鳴を上げるまで波に乗り続けた。ガイドのアグースは荷物番と言って、荷物を見張りながら、砂浜にある貝殻を拾っていた。
僕が海から上がると続いて須藤ちゃん、菊間さんも笑顔で上がってきて大満足だった様子。
みんなでアグースに感謝した。
この二日間で日本での良い波の半年分くらいをクレジットしちゃうのだから、インドネシアの懐はかなり深い。だからサーフトリップはやめられない。
ホテルに帰るとプールで遊んでいた帆七にアグースから貝殻の一杯入ったペットボトルがプレゼントされ、彼女は大喜びしていた...。
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良いガイドに恵まれるとサーフトリップが何倍も楽しくなります。
今回のハルさんのチマジャトリップも、アグースの的確なガイドによって支えられている部分が大きいようです。
まだまだ続くチマジャトリップの次回の展開をお楽しみに!
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