『Billabong Pro Jeffreys Bay』R1はトップ選手が活躍!
2010-07-16 更新

第3戦のブラジルから約2ヶ月半のインターバルを開け、世界のトップ45が南アフリカのマシーンブレイク・J-bayに集結!
ウェイティングピリオドの初日となる現地時間7月15日にR1がスタートし、4-6ftレンジのパーフェクトなコンディションでR2のH2までのスケジュールを一気に消化しました。
ライブ中継をチェックしていた方はR1からいきなりハイパフォーマンスの連続で、圧倒されたのでは?
カレントリーダーのケリー・スレーター(USA)を始め、ジョーディ・スミス(ZAF)、タジ・バロウ(AUS)、ミック・ファニング(AUS・写真上)などのトップ選手は危なげなく1位通過でR3進出を決めました。
中でもミックはここまでのハイエストヒートスコア16.70を出して昨年のワールドチャンピオンの貫禄を見せつけていました。
「オレ達のヒートは少し悪い方向にコンディションが変化していたんだ。その前までのヒートにはバレルが沢山あったけど、オレ達のヒートには僅かだった。コンディションの変化を察知した後は、ターンすることに集中したよ。もし、バレルが目の前に現れた時は迷わず行くつもりだったけどね」とミック。
J-bayでは2002年と2006年に優勝経験があるミック。今年は9位、2位、9位とまだ優勝が無いため、得意のこの地で一勝目を決めたいところ。
「今年は全てのヒートを真剣にこなす必要がある。強者ばかりで、ルーキーでさえ手加減出来ないからね。一年を通して良いサーフィンをして、全てのヒートに集中したいと思っている。それが好成績に結び付けば良いんだけど」とまだ始まったばかりのシーズンについて話していました。
ミックよりも更にJ-bayを得意とするケリーは、1996年、2003年、2005年、2008年と過去4回も今イベントを制しています。
R1でもJ-bayとのマッチングは最高で、スピードに乗った際どいターンとバレルインを繰り返し、トータル15.93で対戦相手のダミアン・ホブグッド(USA)とローカルワイルドカードをノックアウト。
「ここに辿り着くまで悪いことばかりだった。まず、東海岸ではストームの影響で飛行機が遅れ、更に機械的なトラブルでフライトがもっと遅くなった。ヨハネスブルグで一晩過ごすハメになり、オレのバックが行方不明...。結局、40時間掛かって到着したのは今朝だよ。でも、これには理由があると思って、楽しんでサーフィンしたらラウンド1を通過出来たのさ」とコンテスト前のトラブルについて笑顔で話していたケリー。
これも20年近くツアーを回っているベテランならではの余裕。誰よりもJ-bayの波を知り尽くしているケリーは、間違いなく優勝候補の筆頭と言えるでしょう。
J-bayの波を知り尽くしていると言えば、南アフリカ出身のジョーディ・スミス(ZAF)の存在を忘れてはいけません。2008年のゴールデンルーキーは経験を重ねる毎に成績を上げて今シーズンは2位、5位、5位、トータルはケリーに続く2位。先日行なわれた地元ダーバンでの5スターでは優勝もしており、勢いがあります。
「先週、ダーバンで優勝(5スター)時も最高の気分だったけど、このJ-bayを自分と他2名だけでサーフィンするのも凄い経験だよね」とジョーディ。さらに「2位という成績で南アフリカに来れたのは嬉しい気分。もちろん、自分の国に誇りを持って良い成績を狙っていくさ。でも、ジェフリーズのアウトにいる時は、成績よりも自分のベストなサーフィンが出来たかの方が大事。あと数日間、この勢いが持続出来れば良いね」とヒート終了後のインタビューで話していました。

2009年をリフレッシュ期間として休み、心機一転ワールドツアーに挑んでいるアンディ・アイアンズ(HAW・写真上)は第3戦を終了した時点で思うような結果を残せていません。3Xを手に入れた2004年に優勝しているJ-bayで一つでも多くのヒートを勝ち上がりたいところでしょう。
「オレにとってJ-bayは特別な場所。自分のキャリアの中でベストな結果も残せているし、その逆もある...。昨年の休暇から復帰して、今日は最高のスタートだった。良い気分だよ」とコメントを残していたアンディはブラジル戦で優勝したルーキーのジャドソン・アンドレ(BRA)、ジェイ・トンプソン(AUS)を相手に序盤で7pt台を2本まとめて余裕のラウンドアップを決めています。
「ラウンド1が通過出来たことは素直に喜ぶよ。この前のブラジル戦で33位になってレイティングが13位から23位にダウンした。だから、今回はオレにとって重要なんだ。シーズン中盤からは免除なしに切られるからね。ストレスがたまるよ」とアンディ。
ASPの新ルールでは、第5戦までの成績でトップ45の下位13人は実質ワールドタイトルレースから除外されることになります。アンディにとって、今後の現役生活も左右する大事なイベントになるといっても過言では無いでしょう。
なお、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)は、地元スナッパー・ロックスでのサーフィン中に右足を負傷して欠場しています。
ネクストコールは現地時間7月16日の朝7時(日本時間同日午後2時)
『Billabong Pro Jeffreys Bay』公式サイト
http://www.billabongpro.com/jbay10/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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