『Billabong Pro Jeffreys Bay』はR3前半まで進行!
2010-07-17 更新

現地時間7月15日からスタートしたASPワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』は、翌日の16日もヒートが進行。
初日と比べると1〜2サイズダウンして波のクオリティも少し下がりましたが、今イベント初のパーフェクト10が飛び出すなど、見所は満載の一日でした。
敗者復活戦となるR2では、ローカルワイルドカードのショーン・ホームズ(ZAF・写真上)が第3戦のブラジルを制したジャドソン・アンドレ(BRA)を抑えてラウンドアップ!
ショーンは「アンディキラー」とも呼ばれ、ここJ-bayでは最も恐れられている選手の一人。バレル勝負のクラシックなJ-bayなら優勝もあり得る実力を持っています。
ケリー・スレーター(USA)とのR3は面白い戦いになりそうです。
R2のH8に登場したジェイ・トンプソン(AUS・写真右上)は、キーレン・ペロー(AUS)を相手に8.33、次の波ではディープなバレルをメイクしてパーフェクト10をスコアと驚異的なライディングを見せていました。
「あのバレルの中にいた時のことを思い出すと笑える。ケリー・スレーターの”Letting Go”って作品をこの前の夜に何回か見たんだけど、その中で彼がタヒチでブルース(アイアンズ)を敗った時のレイバックしながらのバレルについての話をしているんだ。それがあまりにも印象的で、バレルの中で思い出しちゃったんだ(笑) このイベントでやるべきことは沢山あったし、色々考える時間もあった。アウトに出た時、ビーチから叫ぶみんなの声援が聞こえたんだ。いつもは波を奪ったりしないけど、あの波ではそうしたんだ」とジェイはヒートを振り返っていましたが、R3ではアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)を相手にまさかのコンビネーションスコア負け。
コンテストは運も重要なファクターと言われますが、まさにそれが結果として現れていました。
一方、ジェイを抑えてR4への切符を最初に手に入れたアドリアーノは、「ジェイの今日の最初のヒートは本当に凄かった。彼に勝つには真剣にやらないとダメだっていうのも分かっていたさ。通過出来たのは自信に繋がるよ。スタートに良いスコアを手に入れることが出来たのが勝因かな。ラインナップへはパドルで戻るよりもビーチに上がって走ることを選んだ。自分の中のハングリーな部分を奮い立たせてヒートの残りをエキサイトしたかったのさ。ここでやれるってことをみんなに見せてやるさ!!」と興奮気味にコメント。
2008年からトップ10をキープしているアドリアーノ。優勝経験は昨年のスペイン戦の一回だけですが、すでにどこで優勝しても不思議はない技術と精神を築き上げています。
今イベントでも、もちろん狙いは優勝のみでしょう。
「ヒートを勝ち上がる度に自分の力に自信が持てるように感じるんだ。最高のボードで素晴らしいジェフリーズベイの波を楽しめる。今はトップ10だけど、もっと頑張って、ここか次のイベントにはトップ5、いや、トップ3。最終的にはワールドタイトルを狙っていきたいね」と話していました。

R3でアドリアーノよりも目立っていたのは、ルーキーのオーウェン・ライト(AUS・写真上)でしょう。
ライトのJ-bayに対してバックサイドになるオーウェンは逆にそれを利用する形で鋭角なリップを繰り返し、一本目で8.00をスコア。極端に波数が少ない中、対戦相手のベン・ダン(AUS)にリードを奪われますが、後半に乗った2本目の波で9.00をメイクし、ベンをコンビネーションに追い込んで今シーズン2回目のR4行きを決めました。
「ジェフリーズではとても快適に過ごしている。ここには1週間早く来て、サーフボードの調整とかをしていたんだ。マジで楽しい波だね。対戦相手のベン(ダン)はR2でかなり調子良さそうだったから、特別なことをやらないと勝てないと思っていた。戦っている間はナーバスにならず、全ての波に全力を注いだよ」とヒート終了後のオーウェン。
クオリファイを決める前からワイルドカードで好成績を上げていたオーウェンは、まだ20歳という若さに、スタイリッシュなライディングと甘いマスクで、ジャドソンと共に注目されている2010年期待のルーキー。
オーストラリアレッグでは17位が2回とスロースタートでしたが、ブラジルでは3位に入り、トータル11位とまずまずの成績。
「シーズンが進むに連れて確実に良くなっている感じかな。最初の2イベントもサーフィンの調子はまあまあだったけど、運が悪かった。ブラジルや大好きなJ-bayでは、それがベターな方向に変わってきたんだ。明日も上手くやれるか、ワクワクしているよ」とここまでの戦いを振り返っていました。
オーウェンの次の相手はH4でネイト・ヨーマン(USA)を抑えたジョーディ・スミス(ZAF)、ここからは乗り越える壁が一気に厚くなってしまいそうです。
ネクストコールは現地時間7月17日の朝7時(日本時間同日午後2時)
『Billabong Pro Jeffreys Bay』公式サイト
http://www.billabongpro.com/jbay10/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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