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『Billabong Pro Jeffreys Bay』ケリー、そしてアンディも...。

2010-07-18 更新
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現地時間7月17日、南アフリカで開催中の『Billabong Pro Jeffreys Bay』は、R3のH5からR4のH7までのスケジュールが進行。
この日の主役は、ローカルワイドルカードのショーン・ホームズ(ZAF・写真上)でしょう。

ケリー・スレーター(USA)とのR3では、シーソーゲームを繰り広げ、最後の最後に逆転に成功。そのポイント差、僅か0.04。
「ケリーはどんな波でも乗って必要なスコアを取りにいっていたんだ。オレの方は小さい波に手を出すつもりはなかった。ポイントを稼げないからね。それがヒートを通過出来た戦術と言えるかな。最後は幸運にも海が協力してくれたしね」とショーン。

今年で8回目の出場となるJ-bayでのワイルドカードの常連、ショーン。昨年はタジ・バロウ(AUS)、マイケル・キャンベル(AUS)を抑えてQF進出を決めたほどで、ツアーのメンバーからは最も対戦したくないワイドルカードの一人と恐れられています。

負けたケリーの方は、「ここに来てから時差もあって何だかずれている感じ。到着してからず〜っと疲れているんだ。夜は8時に寝て、朝は1時に目覚めるのさ。今日は起きてからすでに8時間経っているよ。ショーンの方はずっとジェフリーズにいるし、ここのことは何でも知っている。常にベストな波を乗っているよね」とコメント。

ケリーはこれで17位が確定。R4を通過したジョーディ・スミス(ZAF)の5位以上が決定したため、すでにカレントリーダーの座はジョーディに...。

「長い一年になりそうだ...。もしも、ここでジョーディが優勝したらオレよりも2、3ヒート前に進んだことになる。そうなるとこの先、2、3イベントはオレより有利になるってこと。次のイベントまで一ヶ月はそのことに関して考えてみるよ。まずは一回家に帰って充電してからタヒチに焦点を合わせるつもりさ」と今の状況を冷静に話していました。

ショーンの快進撃はアンディ・アイアンズ(HAW)とのR4でも止まらず、またしてもヒート終了直前に逆転して僅差でラウンドアップ。この時のシチュエーションは、アンディがトップで、ショーンが逆転するには5.01が必要。
波数が少ない中、優先権があったアンディがセットの一本目にテイクオフ。数回のターンを決めて6.50をスコアしますが、その次に入った波をキャッチしたショーンが短いながらバレルを決めて8.60を叩き出したのです。
明らかにアンディの判断ミスと言える場面でしたが、これも勝負なので仕方ないでしょう。

「勝てたのは嬉しいけど、アンディの気持ちを考えると手放しに喜べないね。アンディとは親友だし、彼は勝利に対して気持ちが上がっているところなんだ。サーフィンの調子は良さそうだけど、厳しい年を送っているみたいだし...。次のタヒチでは挽回してくれるって確信しているよ」と話していたショーン。
”アンディキラー”の異名は伊達ではありませんでしたが、心境は複雑なようです。
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ケリーが消え、R4ではミック・ファニング(AUS)も敗退。これでブラジル戦を終了した時点のトップ5で残っているのは、ジョーディ・スミス(ZAF・写真上)とタジ・バロウ(AUS)の二人になりました。
両選手共にハイスコアを連発して絶好調。優勝を狙える可能性も五分五分ですが、勢いという部分で見るとジョーディの方に少しだけ軍配が上がるのかも知れません。

R4を勝った時点でカレントリーダーの座を手に入れたジョーディは、「凄いことだけど、まだ長い道のりが待っているよ。ケリーは今日負けたけど、最終戦のパイプで最後のホーンがなるまでタイトルレースは分からないさ。今のところ、素晴らしいポジションにいるし、ここジェフリーズでも良い結果を残して確かなものにしたいね」と話していました。

ネクストコールは現地時間7月18日の朝7時(日本時間同日午後2時)
波次第では一気にファイナルまで進む可能性が高いので、ライブ中継をお見逃しなく!

『Billabong Pro Jeffreys Bay』公式サイト
http://www.billabongpro.com/jbay10/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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