『US Open of Surfing』終了!$100,000を手に入れたのは?
2010-08-09 更新

カリフォルニアのハンティントンビーチで開催されていたASPプライム『US Open of Surfing』が現地時間8月8日に終了。
今イベントのタイトルホルダー、ブレット・シンプソン(USA・写真)がジョーディ・スミス(ZAF)を抑えて2年連続で優勝を決めました!
「昨年は優勝の実感が無かったけど、今年は勝ったぜ〜って感じかな(笑)」とブレットはまず一言。
さらに「多くのヒートを勝ち進まないといけないんだ。再度優勝するまでの道のりは想像を絶するほど厳しかったよ。ラッキーなことと言えば、ポイントやお金の心配をしないで戦えたこと。それに地元だから家族や沢山の友人が側にいてくれて凄い楽しかった。ここで2年連続優勝するなんて夢にも思わなかったさ」と表彰台で優勝の喜びを話していました。
ハンティントンビーチを象徴するピアを目の前に、ビーチには全く隙間がないほどのギャラリ−で埋め尽くされ、スタートしたファイナル。
序盤はジョーディが4.33、ブレットが5.50と両者共にロースコアでのスタートでしたが、ローカルナレッジを活かしたブレットが手堅くターンを重ねて7.77をメイクしてジョーディとの差を広げます。ジョーディは今イベントでハイスコアが出やすいエアーを試みますが、着地がメイク出来ずにポイントは延びず...。ブレットは後半にダメ押しの6.20をスコアして自らが描いていた勝利へのシナリオを実現させたのです。
「ジョーディはヒートスタート直後から動いていたよね。オレも序盤はキチンと決めようと考えたんだ。出来るだけ大きなサイズの波をキャッチしていたけど、ロースコア勝負だった。オレも最初は5pt台。ジョーディが乗った一本、もしもあの波で、彼がエアーの着地を決めていたら違う展開になっていたかもね。最近はリスクをとった方が報われる傾向だけど、オレは確実にスコアを重ねることにした。いずれにしても勝ちは勝ちさ」とファイナルを振り返ったブレット。

昨年同様、ワールドツアーよりも高額の優勝賞金10万ドル(日本円で約850万円)が用意され、トップ45の大半のメンバーや、ロブ・マチャド、トム・カレンなどのカリフォルニアを代表するサーファーまでエントリーしていた今イベント。
Round of 16ではデーン・レイノルズ(USA)、QFではナサニエル・カラン(USA)、SFではケリー・スレーター(USA)と数々の高い壁を乗り越えて最後はワールドツアーのカレントリーダー、ジョーディを倒す偉業を成し遂げたのです。
その件に関してブレットは、「彼らを負かすのは最高の気分だったね。オレはここの波を良く知っているから、自信満々だったのさ。オレにとって彼らと対戦する舞台としてはベストと言えるよ。どの波が良いスコアに結び付くか分かる。それを最大限に活かしたんだ」とコメントを残していました。
7月に南アフリカで開催されたワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』で初優勝したジョーディ。J-Bayとは違う意味で大舞台と言えるハンティントンでは、ワールドツアーの時とは違ったリラックスした表情でヒートをこなしていました。
ファイナル終了後のインタビューでは、「ここは”J-Bay”じゃなくて”ハンティントン”さ。決してパーフェクトにはならないよ。全てに適応させる必要があるんだろうけど、ここではブレットがベストだったってことだね。ブレットはビッグイベントで再びやり遂げたんだ。おめでとう!」と笑顔で話していました。
なお、同時開催のウィメンズ6スターでは、カリッサ・ムーア(HAW)がサリー・フィッツギボンズ(AUS)を大差で下して4月のニュージーランド戦以来の優勝。
ロングボードのノーズライディングコンテスト『Pacifico Noseriding Invitational』はジョエル・チューダー(USA)が優勝を決めました。
ASPプライム『US Open of Surfing』結果
1位 ブレット・シンプソン(USA)
2位 ジョーディ・スミス(ZAF)
3位 ミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
『US Open of Surfing』公式サイト
http://usopenofsurfing.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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