ASPワールドツアー第6戦『Hurley Pro』終了!
2010-09-20 更新

現地時間9月18日、1週間の短い期間ながら波に恵まれたASPワールドツアー第6戦『Hurley Pro』の勝者が決定!
6ftサイズのパーフェクトなローワー・トラッセルズを制したのは、ファイナルでビード・ダービッジ(AUS)を抑えたケリー・スレーター(USA・写真上)でした。
「素晴らしい1週間だった!それに尽きるよ。スウェルの予想を見てパット(オコーネル)と”今週は期待出来るね”って話していたのさ。ボブ・ハーレーとハーレーの皆に感謝したい。彼らは面白いひらめきと沢山のアイディアをオレ達に用意してくれた。最高の経験だった」とケリー。
今イベントで試された新しいアイディア。細かい部分では沢山ありますが、一番目立っていたのは、ヒート中に選手達が着用していたコンテストジャージでしょう。『Hurley』らしいデザインで名前と前イベント時点でのランキングが背番号として刻まれ、ワールドツアーに詳しくないギャラリーでも選手達の実力と名前が一目瞭然。これが今後のツアーのスタンダードになるかは分かりませんが、シンプルながら最も大切な部分を表現した『Hurley』の功績は大きいでしょう。
『Hurley』のアイディアとは別に、今イベントからはタヒチ戦でカットオフされた13人を除くTOP32と4人のワイルドカード、計36人のニューフォーマットに変わりました。ニューフォーマットでは、今までのR1後の敗者復活戦に加えて、R4の後にもう一度敗者復活戦が行なわれます(イベントによって変更の可能性もあり)。3人ヒートのR4で1位になった選手はQFへ。残りの2人はR5で再チャレンジ出来るため、敗者が出ないR4は失敗を恐れないリスキーなライディングが楽しめることになります。
「新しいフォーマットはファンの皆にも嬉しいんじゃないかな。オレ達のサーフィンをちょっと多めに見れるし、昨日と今日のサーフィンの違いも面白かったと思う。昨日はヒートの途中に敗者復活戦のR5があると発表されて、それからはボーナスだ〜って感じで楽しんじゃったよ。勝てばジャンプアップ、負けても、もう一回戦うチャンスがあるんだからね。総合的には良いと思う。1ヒート増えちゃうけど、大した問題じゃないさ」と自分自身でも2ヒートを同時に進行させるデュアルフォーマットを考えたケリーがニューフォーマットについて話していました。
これでケリーはツアー通算43勝目。トラッセルズでは4回目の優勝をあげてカレントリーダーの座もジョーディ・スミス(ZAF)から奪い返しましたが、まだまだ先は読めません。
ヒート中にボードを折ってしまったジョーディも、手堅く5位に入っており、ケリーとのポイント差は5500(1位10000pt、2位8000pt、3位6500pt)しか開いてないため、9月末から始まるヨーロッパレッグが重要な鍵になることは間違いないでしょう。
ジョーディはインタビューで、「厳しい一戦だった。ベストボードを2本も折ってしまって慣れないボードでパドルアウトすることになったのさ。まあ、仕方ないかな。全てのイベントで優勝することは出来ないしね。今年はなるべくプレッシャーをかけずにリラックスしてやっているのが結果に結び付いている。昨年までは少しうぬぼれがあって、ボードに対してもヒート毎に新しいのを乗ってみたり...。今年はそれを変えてみたんだ。さて、次はヨーロッパに集中するよ」とコメント。
まだツアー3年目のジョーディですが、早くも風格を感じさせるのはやはり大物の証拠。
188cm/86kgの大きな体格から繰り出すハイパフォーマンスと安定感は、すでに世界中のワールドツアーのファンを魅了しています。

ハイパフォーマンスと言えば、デーン・レイノルズ(USA・写真上)が今イベントで最も革新的なサーフィンをした選手として『Hurley』からも特別な賞を贈呈されていましたが、ビード・ダービッジ(AUS)とのSFではネジが一本無くなったかのようにミスを連発。
「疲れていたのは理由にならないよね。目の前の波をどうやって料理するかイメージが浮かばない時、今日みたいにミスっちゃうんだ。南アフリカでのタジとのヒートも同じ。頭の中にイメージが沸いてこないのさ。トラッセルズでのサーフィンは楽しかったよ。ヒートが終わる毎に次も同じように楽しめると思ったんだけどね」とSFを振り返ったデーン。
デーンのサーフィンは、一種のアーティストの表現とも言える部分があります。波の上で表現される時は大胆ですが、イメージを膨らませる過程はかなり繊細なのかも知れません。
デーンがもっと自分をコントロール出来るようになればワールドタイトルの座もすぐに届くのでは?とBCMでは考えています。
次のASPワールドツアー第7戦は、9月25日〜10月5日にフランス南西部で開催される『Quiksilver Pro France』。後半戦は次のイベントとの期間が短く、正念場になります。
ASPワールドツアー第6戦
『Hurley Pro』結果
1位 ケリー・スレーター(USA)
2位 ビード・ダービッジ(AUS)
3位 ミック・ファニング(AUS)、デーン・レイノルズ(USA)
5位 キーレン・ペロー(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、タジ・バロウ(AUS)
ASPワールドツアー
『Hurley Pro』終了後のランキング
1位 ケリー・スレーター(USA) 40000pt
2位 ジョーディ・スミス(ZAF) 35500pt
3位 タジ・バロウ(AUS) 30500pt
4位 デーン・レイノルズ(USA) 30250pt
5位 ミック・ファニング(AUS) 29500pt
『Hurley Pro Trestles』公式サイト
http://www.hurley.com/hurleypro/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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