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ASPワールドツアー第8戦『Rip Curl Pro Portugal』R4終了!

2010-10-14 更新
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現地時間10月13日、ASPワールドツアー第8戦『Rip Curl Pro Portugal』は前日に引き続きヒートが進行。R4の僅か4ヒートオンリーの短い一日でしたが、世界のトッププロのライディングを一目見ようとビーチには多くのギャラリーが集まっていました。

会場はペニチェ「Supertubos」からバックアップビーチの「Belgas」に移動。決してスペシャルな波では無かったものの、2-3ftレンジのビーチブレイクに選手達は高いエアリアルやハードなリップを繰り返していました。

今シーズンの後半から導入された新フォーマットにより、R4は3人ヒートで、1位はQFへジャンプアップ。2位と3位は敗者復活戦のR5で再チャレンジが可能。言うまでも無く1位通過が望ましいのですが、敗者が出ないこのラウンドは、いつもよりもリスクを優先して大きなアクションをする傾向にあります。

ジョーディ・スミス(ZAF・写真上)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)とツアーでもエアリアルを得意とするメンバーが集まったH4は、まるでサーカスのような派手なパフォーマンスが連発してギャラリーも大喜びでした。

このヒートを制したのは、ヒート前半にパーフェクトなエアリアル360をメイクして9.93をスコアしたジョーディ。直後に6.50のバックアップスコアを手に入れてからも攻撃的なサーフィンを続け、中盤には7.23を重ねてQF進出を決めました。
「あのスコアを上げてからもアプローチは変えなかったよ。ジャドソンとオーウェンはいつでもビッグスコアを出してくるから、もっとソリッドなバックアップスコアが無いと安心は出来なかったさ」とジョーディ。

ジョーディのコメント通り、オーウェンは今イベント唯一の10ポイントを決めていますし、リスクを恐れないジャドソンも油断は出来ない相手。しかし、ここで確実に勝てるのが今シーズンのジョーディがトータル2位をキープしている強さと言えるでしょう。

「もちろん、勝つのは嬉しいさ。でも、タイトルよりも大切なものが人生にはあると思うんだ。オレの年齢では信じられないような機会に恵まれているし、これから迎える年末が楽しみで仕方無いよ」と話していました。

38歳のケリー・スレーター(USA・写真下)にとっては、最終日の体力温存のためにも出来ればR5行きは避けたいところだったでしょう。”攻撃的にビッグスコアを狙いつつ、スマートに波を選ぶ”とR3終了後のインタビューで話していた通り、絶妙な波のセレクトでヒート前半にスコアをまとめて最後までリードを保ったままダミアン・ホブグッド(USA)とクリス・デヴィッドソン(AUS)を抑えて1位通過。
「このラウンドはちょっとリラックスして肩の力を抜くことが出来る。当然、今日勝てば少しだけプレッシャーから解放されるし、最終日も楽になるよね」とケリーはヒート終了後のインタビューに答えていました。

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その他にQF行きを決めた選手はエイドリアン・バッカン(AUS)とジェレミー・フローレス(FRA)。
ネクストコールは現地時間10月14日の朝8時(日本時間の14日午後4時)で、条件が揃えば30分後にR5のH1、クリス・デヴィッドソン(AUS)vsミシェル・ボウレズ(PYF)のカードから始まり、ファイナルまで進行する予定です。

なお、単身でブラジルに乗り込み、6スター『OAKLEY RIO SURF PRO INTERNATIONAL』で3位に入賞した大野”マー”修聖は、次の6スター『Super Surf International』にもエントリー。
Round of 96をラウンドアップしてRound of 48へ。
カナダで開催中の6スター『O’Neill Cold Water Classic』で健闘していた田嶋鉄兵はRound of 24で敗退し、17位でフィニッシュしています。


『Rip Curl Pro Portugal』公式サイト
http://live.ripcurl.com/index.php?Portugal2010(PC用)

photo: ASP Covered Images

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