ASPワールドツアー第9戦『Rip Curl Pro Search』スタート!
2010-11-01 更新

現地時間10月30日、カリブ海北東のプエルトリコでASPワールドツアー第9戦『Rip Curl Pro Search』がスタート!
R1の全てのヒートと同時開催のウィメンズのR1&R2が行なわれ、翌日31日にはウィメンズのR3とメンズのR2の全てのヒートを消化しました。
今イベントの注目はケリー・スレーター(USA・写真上)とジョーディ・スミス(ZAF)のタイトル争いでしょう。
いくつかのシナリオを紹介すると、まずはケリーが3位以上に入れば無条件でタイトルが決定。
5位以下でもジョーディがそれ以上の成績を残さないとケリーはタイトルを手に入れることが出来ます。
つまり、タイトルレースは圧倒的にケリーが優位な展開となっているのです。
そんな中、R1のH5に登場したジョーディはブレット・シンプソン(USA)とワイルドカードのディラン・グレイヴェス(PRI)を相手に6pt台を2本まとめてラウンドアップ!
「彼(ケリー)がよっぽどの負けをしないと逆転は無いから、自分のサーフィンのことだけしか頭に無いね。今を楽しむだけさ。争える立場にいるだけでも光栄だし、プエルトリコでのイベントを心からエンジョイしているよ」とジョーディ。
半ば諦めムードと言えるコメントですが、勝負の世界は何が待ち受けているか分かりません。
今シーズンのジョーディは第5戦のタヒチ以外を全て5位以上でフィニッシュしており、安定した強さを発揮出来ればタイトルレースを最終戦のハワイへ持ち越すことも考えられます。
ジョーディの次のヒートを戦ったケリーは、今シーズンの4イベントで使用しているサーフボードでR1からリスキーなライディングを披露。
序盤から7.60のハイスコアをメイクしてリードを握ると後半にも7pt台を重ね、終了間際にはダメ押しの8.67を叩き出し、16.27のハイエストヒートスコアで危なげなくR1をクリアしました。
「スタートはちょっと神経質になったよ。後半になって落ち着き、R3に進めて良かった。ガールフレンドのカラニや、マネージャーのテリー、広報のシェルビー、最高の応援団が飛んできてくれるんだ。そうそう、マーク・カニングハム(ハワイのライフガード&ボディサーファー)もハワイから来てくれるってさ。オレがコンテストが出ているところを見たことが無いって言うから誘ってみたのさ。それにプエルトリコやフロリダで昔からの友人達と会ってバルバトスからも友人が来ている。みんなのサポートに”ありがとう”の気持ちで一杯さ」とヒート終了後のインタビューに答えたケリー。
プエルトリコはケリーの故郷フロリダからも比較的近く、何度も訪れている場所。ワールドコンペティションで初優勝した場所でもあり、10Xを決めるには最高の舞台とも言えるでしょう。
ケリーの次の対戦相手はR2の敗者復活戦でエイドリアン・バッカン(AUS)を抑えたローカルワイルドカードのディラン・グレイヴェスです。
同時開催のウィメンズもタイトルレースがかかっており、カレントリーダーのステファニー・ギルモア(AUS・写真下)が3位以上に入れば無条件でワールドタイトルが確定。
ステファニーが5位、サリー・フィッツギボンズ(AUS)が優勝した場合、タイトルはハワイに持ち越しになります。

R3を終了した時点でタイトル争いをしている3人共にラウンドアップを果たしており、次のQFでも直接対決は無いため、勝負の行方はまだ分かりませんが、ステファニーが優位なのは間違いないでしょう。
ネクストコールは現地時間11月1日の朝6時30分(日本時間11月1日夜7時30分)で、30分後にスタート予定です。
なお、ブラジルのハイスターシリーズからカナリア諸島のプライムイベントへ飛んだ大野修聖は9位入賞で今シーズン最高の2057ptを獲得。
11月3日からスタートする5スター『Islas Canarias Ocean & Earth Pro』にもエントリーしており、更なるランクアップを目指します。
『Rip Curl Pro Search』公式サイト(PC用)
photo: ASP Covered Images
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