ASPプライム『Reef Hawaiian Pro』終了!
2010-11-22 更新

「Vans Triple Crown」の第1戦、ASPプライム『Reef Hawaiian Pro』が現地時間11月21日に終了。
ファイナルデイはダブルオーバーの新しい北北西ウネリが入り、前半は風も弱く、会場のハレイワ・アリイビーチはエピックコンディションに恵まれていましたが、ヒートが進むに連れて波数が少なくなり、風の影響も気になってしまいました。
そんな中、行なわれたファイナルは、怪我から復帰してトリプルクラウン3連覇を狙うパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)、同イベントのタイトルホルダー、ジョエル・センティオ(HAW)、ヤングオージーのジュリアン・ウィルソン&ヒース・ジョスクの4人ヒート。
オープニングウェーブで7.17をメイクしたパーコが、すぐに4.83のバックアップスコアを重ねてリードをキープ。後半にはダメ押しの7.83をスコアして優勝を決めました!
「心が激しく上下した一年だったね。足を怪我してから6ヶ月間も戦えなくなってしまった。その内の3ヶ月は海にも入れなかったんだ。息子が誕生したのは嬉しかったけど、アンディが逝ってしまった...。一つ良いことが起こったら、一つ悪いことが起きる。そんな一年だったよ。今年ももう終わり。ここから12月までは今までの埋め合わせが出来るように良いことを重ねて乗り越えたいね」とパーコ。
今シーズンのパーコは、前半のブラジル戦の後、地元スナッパー・ロックスでサーフィン中に右足を負傷。次のJ-bay戦に姿を現さず、そのまま欠場が続いていまい、残念ながら2010年は棒に振った形となりました。
親友のアンディが亡くなった時はワールドツアーのメンバー達がプエルトリコで追悼セレモニーを行なう中、そこに自分がいることが出来なかった孤独感をASPのインタビューで話していました。
「人生でどんなことが起きても、波に乗れば全て吹っ飛んでしまうよ。波に乗り続ける限り、忘れられるんだ」と悲しみを振り切るようなコメントを残していたパーコ。
11月24日〜12月6日に開催される「Vans Triple Crown」の第2戦『O’Neill World Cup』は昨年優勝しており、会場のサンセットビーチとの相性はお墨付き。
「過去数年、ここでファイナルまで進んだことが無いことを考えれば、今回優勝して得意のサンセット、パイプに向かえるのは強みだね。トリプルクラウン獲得に向けて最高のスタートだと言えるよ」と最後に話していました。

なお、今イベントではオッキーことマーク・オキルーポ、トム・キャロル、トム・カレン、サニー・ガルシア(写真上)の4人で『Legend Clash』という名のスペシャルヒートが行なわれ、往年の名勝負が再現されました。
合計3ヒート行なわれ、R1はトム・カレン、R2はオッキー、ファイナルはサニーが持ち前のパワーサーフィンでハイスコアを重ねて優勝し、幕を閉じました。
「ちょっと悪い気がしたよ。オレが他の奴らを差し置いてセットを3本も手に入れたのはラッキーとしか言いようがないからね。一本目をメイクした時点で失うものは無いと思って、ディープに攻めたのさ」とサニー。さらに「最初はメローにやろうと思っていたんだけど、最初のヒートで皆が本気で勝ちを狙っていたから、オレも火が付いちゃったのさ(笑)。彼らと戦えて光栄だったね」と表彰台のインタビューに笑顔で答えていました。
ちなみに2011年は6年振りにASPのマスターズイベントが復活し、36〜49歳と50歳以上のクラスに分かれ、7月末にブラジルで開催予定。
今回のメンバーを始め、バートン・リンチ、ポッツ、ゲイリー・エルカートン、ダミアン・ハードマン、デレク・ホー、ルーク・イーガン、デイブ・マコーレー、ロブ・ペイン、シェーン・パウエル、ブラッド・ガーラック、マット・ホイ、ジェフ・ブース、シェーン・ベッシェン。
50歳以上のグランドマスターには、ショーン・トムソン、ラビット、マーク・リチャーズ・シェイン・ホランなどが出場する予定です。
『Reef Hawaiian Pro』結果
1位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
2位 ジョエル・センティオ(HAW)
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
4位 ヒース・ジョスク(AUS)
「Vans Triple Crown」公式サイト
http://www.triplecrownofsurfing.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images

