トリプルクラウン第2戦『O’Neill World Cup』終了!
2010-12-04 更新

全3戦で争われる「Vans Triple Crown」のセカンドイベント、ASPプライム『O’Neill World Cup』が現地時間12月3日に終了!
今イベントはファーストヒートが行なわれた11月24日以降、会場のサンセットビーチにはコンテストに相応しい波が割れず、ウェイティングが続いていました。
スケジュールの関係から12月1日には会場をヴァルズ&キャミーズに移動してデュアルヒートで再開し、ファイナルデイのQFからサンセットビーチに戻ってくるという28年のトリプルクラウンの歴史で初めての異例の事態に...。
そんな中、第1戦の『Reef Hawaiian Pro』で優勝してトリプルクラウン3連覇を狙うパーコはQFでジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とラオニ・モンテイロ(BRA)に抑えられて敗退。
SFではミック・ファニング(AUS)もラウンドアップを果たせず、ファイナルはラオニ、ハワイアンの期待を背負ったグランジャー・ラーソン、クオリファイに向けてラストスパートをかけたいジュリアン・ウィルソンとトリッキーなライディングに根強いファンが多いジョシュ・カーのオージー2人で戦いの火蓋が切られました。
ファイナルはスロースタートの中、7.17をスコアしたジュリアンがまずはリードを握ります。序盤は各選手ロースコアでヒートが進行しましたが、中盤にグランジャーが8.00を叩き出し、トップに立ちます。
後半は比較的良いセットが入るようになり、ジュリアンが7.03のバックアップスコアを重ねて逆転すると他の選手も調子を上げ、まずはラオニが6.50、ジョシュが5.33、更にラオニが7.87をスコアして僅差でトップに躍り出ます。僅か0.17をジュリアンは埋めることが出来ず、ラオニ(写真上・下)が久々にビッグイベントでの優勝を決めました。
「オレにとってデカイ1勝!ずっとハワイで結果を残したかったんだ。最高の気分だね」とラオニは笑顔でまず一言。

ファイナルデイのラオニのヒートを振り返ると、じっくり波を待って確実に良いセットをセレクト。スムースなボトムターンとシャープなトップアクションが波と綺麗にフィットしてコンスタントにハイスコアを出していました。
「難しい波だったけど、考えはあった。奥のボーンヤードに入るセット待ちさ。波さえ乗れればスコアを出せるライディングが出来ると思っていたよ。その考えが上手い具合に進んだね」さらに「どんな波でもこなす準備はするべき。特に小さい波は万全にしていたよ。ブラジルから来てるんだ。小さいのはお手の物さ(笑)」と話していました。
ちなみにブラジリアンが今イベントを制するのは1991年のファビオ・ゴウベイア以来、2人目。
優勝を決めた後は仲間と共に本当に嬉しそうな顔をしていたのが印象的でした。
『Reef Hawaiian Pro』に続いてのファイナル進出を決めたジュリアン。
僅差で優勝は逃したものの、トリプルクラウンの新人賞を獲得し、クオリファイ圏内にも入ってきました。
「波はそれほど悪くなかった。良いヒートだったと思うよ。勝てるチャンスもあったけど、少しだけスコアが足りなかったね。サーフィンの調子は良かったし、ファイナルまで進めたのも嬉しい。優勝に届く位置だったし、2戦続けてファイナルまで残れたんだから、悲観的にはなってないさ」とジュリアンは表彰台でのインタビューに答えていました。
なお、ウィメンズの方は序盤に7pt台を2本まとめたタイラー・ライト(AUS・写真下)がリードをキープして中盤にはパーフェクトに近い9.57をスコア。トータル17.24で2位以下にコンビネーションの差をつけて完璧な形で優勝を決めました!

今回の結果を受けてトリプルクラウンの栄冠はパーコとジュリアン、ウィメンズはタイラーとステファニーが有力候補になってきました。
最終戦は12月8日からパイプラインでスタートする『Billabong Pipe Masters』&『Vans Duel For The Jewel』です。
『O’Neill World Cup』結果
1位 ラオニ・モンテイロ(BRA)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 グランジャー・ラーソン(HAW)
4位 ジョシュ・カー(AUS)
ウィメンズ
1位 タイラー・ライト(AUS)
2位 ココ・ホー(HAW)
3位 ステファニー・ギルモア(AUS)
4位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
「Vans Triple Crown」公式サイト
http://www.triplecrownofsurfing.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images

