非会員上部PR枠用
 

『Billabong Pipe Masters in Memory of Andy Irons』再開!

2010-12-16 更新
20101216ke

現地時間12月8日にスタートした『Billabong Pipe Masters in Memory of Andy Irons』はコンディション不良のためにオフが続いていましたが、新しい北西よりのウネリが入った15日に再開!

早くもQFを戦う8人の選手が揃い、ウィメンズの『Vans Duel for the Jewel』はチャンピオンが決定しました。

この日の主役はR4でパーフェクト10を叩き出したケリー・スレーター(USA・写真上)とミック・ファニング(AUS)とのR3で見事な逆転劇を演じて同時にリクオリファイも決めたダスティ・ペイン(HAW)でしょう。

ケリーはコンディションが良かったバックドアのバレルを誰よりもディープな位置から抜けて今イベント初の10ポイントを含むトータル14.17で対戦相手のエイドリアン・バッカン(AUS)とジェレミー・フローレス(FRA)を相手にラウンドアップ!
「たまに凄い良い波が来ているよ。セットの中の一つか二つだけど、それは本当に良いね。10ポイントの波はその中でも長く乗れる波だった。北よりから入って良い感じに盛り上がってきたウネリで、最高の角度でリーフにヒットしたのさ」と笑顔でヒートを振り返っていたケリー。

すでに前戦のプエルトリコで10回目のワールドタイトルを決め、トリプルクラウンのタイトル争いにも絡んでいないケリーは今イベントをリラックスして楽しんでいるようです。
過去6回も手にしているパイプマスターの栄冠はもちろん狙っているでしょうが...。

「今のところ、素晴らしい一年を送っているし、ハッピーさ。ヒートを通過出来たのも嬉しい。もし通過出来なかったとしても、このイベントは楽しいよ。もっと良い波に乗りたいね」とケリーは話していました。

ケリーのQFの対戦相手は敗者復活戦のR5で勝ち上がったエイドリアン・バッカン(AUS)です。

20101216ha


R3のH12、ミックとダスティ(写真上)の戦いは今シーズンのASPワールドツアーのヒートでも上位に入るような白熱した勝負でした。
このヒートの主導権を握っていたのはミック。序盤に9.17と5.83を手に入れ、早くもダスティをコンボに追い込みます。中盤にダスティが6.43を返してコンボから脱出するものの、ラスト10分を切った時点でミックはダメ押しの8.77をスコアして再びコンボに...。ダスティが逆転に必要なスコアは17.95。ミックはここまでのハイエストヒートスコアまで達しており、それを返すのは至難の業と誰もが思っていたでしょう。
しかし、自然を相手にするサーフィンコンテストでは、いつミラクルが起こるか分かりません。
残り時間5分を過ぎてからバックドアに入ったセットを手にしたダスティはバレルを綺麗に抜けて9.00。更に次の波でもディープなバレルに包まれ、なんと!9.87で最後の最後に大逆転!
会場のギャラリーを始め、MC、ライブ中継に釘付けになっていたASPファンを興奮させた瞬間でした。

「ミックは世界中のどこででも対戦したくない相手だよ。まあ、誰とやっても厳しいヒートになるのは承知だったけどね。アウトでは’これじゃ負けちゃうな〜。自分の国でコンボ負け?’なんて考えていたのさ。それから9.00を手に入れて、20秒前にもう一本乗れたんだ。必ずメイクしないといけなかったから少し弱気になったね。来年のツアーがかかっていたし、とても感情的だった」とダスティ。

終了のホーンが鳴るまで決して諦めてはいけないということを教えてくれたダスティ。
残念ながらR4で3位、敗者復活戦のR5では逆にキーレン・ペロー(AUS)に大逆転されて敗退しましたが、ギリギリでリクオリファイを決めて来年もASPワールドツアーの一員として世界を転戦することになりました。

なお、同時開催のウィメンズ『Vans Duel for the Jewel 』はステファニー・ギルモア(AUS)が8.83を含むトータル14.50で2位以下を大きく引き離して優勝。
トリプルクラウンの座も手にしました。

ネクストコールは現地時間12月16日の朝7時、1時間後(日本時間12月17日の夜中3時)にスタート予定。
ファーストヒートはQFのR1、オーウェン・ライト(AUS) vs ジェレミー・フローレス(FRA)です。


「Vans Triple Crown」公式サイト
http://www.triplecrownofsurfing.com(PC用)

photo: ASP Covered Images