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2010年度 世界一のジュニアの栄光を手にしたのは?

2011-01-15 更新
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オーストラリアN.S.Wのノースナラビーンで開催されていたASPジュニア『Billabong ASP World Junior Championship』が現地時間1月15日に終了。
昨年の秋に開催された『Oakley World Junior』とのトータルポイントで今年のASPイベントのシード権も与えられるビッグイベントに世界中からトップジュニアが集結!

ファイナルデイは弱いオンショアながら3-4ftレンジの十分なサイズがあり、サンドバーが決まっているノースナラビーンはリッパブルなコンディション。
ジュニアと言っても、すでにスターシリーズ(前WQS)や、プライムイベントで活躍している選手も多く、一瞬たりとも目が離せないようなハイレベルな戦いに!

ファイナルはマーク・ラコマー(FRA・写真上)とナット・ヤング(USA)のマンオンマン。序盤は4.67と6.83をまとめたナットがリードを握り、ヒートが進行。中盤はスコアが延びる波が入らず、均衡状態でしたが、後半に7.50を叩き出したマークが逆転に成功!ナットが必要なスコアは7.18。最後まで諦めずに波をキャッチしていたものの、3.50止まり...。
マークが逃げ切る形で優勝を決めました!
「気持ち良い〜!オレにとって最高のイベントだったね。ナット(ヤング)とジャック(フリーストーン)を讃えたい。今回の素晴らしいオーストラリアのトリップで波をシェアしてくれたローカルにも感謝しているよ」とマーク。

世界的には無名に近いマークですが、トータルランキング7位に入り、シード権も獲得。
弱冠20歳。しなやかなバネを兼ね備えた大柄な身体から繰り出されるパワフルなアクションは、まだまだ成長余地もあり、ヨーロピアンの新兵器となるべき才能を感じずにはいられません。

今イベントではマキシム・ハシーノ、ジャック・フリーストーン、ミッチ・クルーズ、コロヘ・アンディーノと共に優勝候補の筆頭だったナット。
惜しくも優勝は逃したものの、トータル2位にランクされてシード権も得たことで、今年は一気にクオリファイを狙ってくることでしょう。
ファイナル終了後のインタビューでは、「午前中はパーフェクトだったね。ファイナルは少し悪くなってしまった。最後の波でも良いスコアは出せなかったと思う。最初にちょっとミスっちゃってさ。ジャックとマークを讃えると共に、この1週間オレの世話をしてくれたエネバーズ一家に感謝したい」とコメントを残していました。

『Oakley World Junior』で優勝したジャック(写真下)は、R4で敗退してしまい、あとはビーチで見守ることしか出来ませんでしたが、トータルでは1位を獲得。
「ヒートを見ている最中はドキドキしていたよ。全てのサーファーを讃えたい。念願の夢が叶ったんだ。9位になっちゃったから、無理だと思ったいたさ。今は本当に嬉しい!」とジャック。

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ゴールドコースト出身のジャック。ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ビード・ダービッジ、ディーン・モリソン、オッキーを始め、世界で最もレベルが高い地域で育ち、その中でも頭一つ抜け出した実力を持っているのは、今回ジュニアのタイトルを獲得して証明されたことになります。
まだ顔に幼さが残る18歳の若さですが、ワールドツアーの舞台に立つのも遠い話では無いのかも知れません。

日本からは仲村拓久未、新井洋人、加藤嵐、田中海周、高橋みなと、大村奈央がエントリーしていましたが、新井洋人のR3進出がベスト。
ガールズは二人共R3で大差をつけられて敗退と、今回も世界の壁の厚さを感じました。

『Billabong ASP World Junior Championship』結果
1位 マーク・ラコマー(FRA)
2位 ナット・ヤング(USA)
3位 カイオ・イベリ(BRA)、ミッチ・クルーズ(AUS)

ガールズ
1位 ビアンカ・ビテンタグ(ZAF)
2位 ジャスティン・デュポン(FAR)
3位 ローラ・エネバー(AUS)、アリゼ・アーナード(FRA)


『Billabong ASP World Junior Championship』公式サイト
http://billabongpro.com/wjc10/(PC用)

photo: ASP Covered Images