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『Quiksilver Pro』R3はハイパフォーマンスが連発!

2011-03-08 更新
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オーストラリアのゴールドコースト・スナッパーロックスで開催中のASPワールドツアー第1戦『Quiksilver Pro』は2日続けてヒートが進行。
現地時間3月7日にR3の全てのスケジュールが終了し、残り12名の選手に絞られてきました。

サイズこそ変化は無かったものの、前日と比べてウネリと風向きが変わり、コンディションはベターに!世界最高峰のコンテストに相応しい舞台が整い、見応えも十分でした。

H5のウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上) vs ヘイター・アルヴェス(BRA)のカードは特に素晴らしく、両選手共にバックハンドで数え切れないほどのハードなリップを繰り返し、激しいクロスゲームに!ギャラリーが釘付けになる中、ウィルコがトライしたロデオフリップはメイクこそ出来なかったものの、もの凄い高さとスピードがあり、デーン・レイノルズ(USA)が積極的に取り入れている’今までと違う動き’が他の選手にも大きく影響していることを感じた一瞬でした。

「楽しかった〜。ナーバスになればなるほど、サーフィンの調子が良くなるんだ。ヒート前に早くパドルアウトしちゃって考え過ぎちゃったけど、結局オレには何も失うものが無いし、考えるだけ無駄だったみたい。あのロデオは惜しかったね。途中までは上手く行って、心の中で’決まった!’と思ったんだけど、回転し過ぎてしまったのさ。もう少しだった...。気持ちは良かったよ。ギャラリーも喜んでくれたし、ストークしたね。全てのイベントにおいてデーン(レイノルズ)が最もエキサイティングな選手だと思う。彼がいない間はオレがその役目を果たしたい」とウィルコはコメント。

2010年にツアーの仲間入りをしたウィルコ。カリフォルニア・サンタクルーズのプライムイベントで優勝した以外は目立った結果がありませんが、以前からエアリアルを含めたトリッキーなアクションには定評があり、多くの選手に刺激を与えていました。
ケリー・スレーター(USA・写真下)もその一人。次のヒートでワイルドカードのマット・バンティング(AUS)を抑えた後のインタビューでは、「序盤は前のヒートのウィルコに気を取られてしまった。彼は見ていて楽しい選手の一人さ。メイク出来ない時もあるけど、常にデカイ技を狙っている。他にもバックハンドで本当にエキサイティングな選手が数名いるよね」と話していました。

R4ではケリーとウィルコが同じヒートで戦うため、かなりハードルが高い技が飛び出る可能性も十分にありそうです。

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今イベントの優勝候補の一人、ジョーディ・スミス(ZAF)はR1から危なげない勝ち方で、コリー・ロペス(USA)とのR3も序盤に早々と9.00と8.17をまとめてコンビネーションスコアに追い込むとフリーサーフィンのように自由に波を刻み、バレルに包まれ、余裕のラウンドアップ!

「ヒート前はかなりナーバスだった。コリー(ロペス)の実力は知っているし、岩の後ろでスタックしたくなかったんだ。マット(ウィルキンソン)や、数名の選手は楽しそうに乗りまくっていて、あれは見ているだけで興奮したね」とヒート終了後に話していたジョーディ。

昨年はツアー3年目にしてトータル2位というポジションを得ており、今年はあと一つ上の階段を昇るだけ。勝利を導いてくれる最高のサーフボードも手に入れ、次のヒートも素晴らしいライディングを披露してくれることでしょう。

その他にR3を勝ち上がった主な選手は、タジ・バロウ(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)など。
ミック・ファニング(AUS)はダスティ・ペイン(HAW・写真下)に僅か0.77の差で敗れてしまい、姿を消しています。

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なお、『Quiksilver Pro』のR3が始まる前には『Roxy Pro』のR4が行なわれ、タイラー・ライト(AUS)、ローラ・エネバー(AUS)、ココ・ホー(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)がウィメンズの枠を越えたハイレベルなアクションを連発してQF進出を決めています。

ネクストコールは現地時間3月8日の早朝6時30分。コンディションが良ければ7時30分(日本時間の同日6時30分)にスタート!
ウェイティングピリオドは残り2日しかないため、お見逃しの無いように!


『Quiksilver Pro』公式サイト
http://www.quiksilverpro.com.au/(PC用)
★日本語ライブ中継あり!

photo: ASP Covered Images

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