ASPプライム『The Drug Aware Pro』終了!
2011-04-10 更新

現地時間4月9日、ウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーで開催されていた今シーズン2戦目となるプライムイベント『The Drug Aware Pro』が終了。
4月後半にベルズビーチで開催される『Rip Curl Pro』の前哨戦とも言える今イベントにはケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、タジ・バロウ(AUS)を始め、多くのトップ選手がエントリーしていました。
この時期特有の強い南〜南西ウネリが入ったファーストラウンドは10ftオーバーのビッグウェーブでしたが、後半はオフショアと共にウネリは弱まる傾向となり、ファイナルデイは3ftで波数も少なめ...。
そんな中、経験豊富なダミアン・ホブグッド(USA・写真上下)がヤディン・ニコル(AUS)を相手に優先権を上手く利用してスコアを重ね、大差で優勝!
「まだ13歳の頃からマーガレットリバーには来ているよ。ノースショアとここはお気に入りの場所さ」とダミアンは表彰台でまず一言。
スモールコンディションが多いフロリダ出身のダミアンですが、タヒチ、フィジーなどの優勝経験が物語るように大きな波は大得意。双子のC.Jと共にバレルの名手と言われ、ここマーガレットリバーでもギャラリーを唸らせる大きなマニューバーを描いていました。
「西オーストラリア政府に感謝したい。おかげで素晴らしい戦いになったね。家に帰ったらまた小さい波かな(笑)」と笑顔でコメントを残していたダミアン。

ファイナルに関しては、「あまり良いファイナルとは言えなかったかもね。ヤディンには気の毒だった。せめてバトルしまくって終わりたかっただろうに...。波は小さくなる一方だったから、勝つためにとにかくスコアを重ねていったよ。自分のゲームプランに執着してそれが結果に結び付いたのさ」と振り返っていました。
地元ウエスタンオーストラリアで一旗あげたかったヤディンでしたが、ファイナルは僅か2本しか乗れず、不完全燃焼のまま終了することに...。
「さっぱり波が来なくなったら、どうすれば良いの?ホント、がっかりだよ..。序盤にDamo(ダミアン)が乗りまくってほとんど終わり。オレが波を見て、彼が考える役目。あれ割れるかな〜?みたいな。とにかく待っていたけど、大きな波は来なかった」と残念そうに話していたヤディン。
プライムイベントでの2位はヤディンのキャリアでベストな結果。優勝賞金20,000ドルと5200ptを手に入れ、ワールドランキングは37位につけています。
なお、ROUND OF 48をケリー・スレーター(USA)と共にラウンドアップした大野修聖は、次のROUND OF 24でダミアンと対戦し、僅差で敗退。13位で1200ptを獲得し、ランキングを70位から60位にアップさせ、日本人初のクオリファイに一歩近づきました。
大野修聖の次のチャレンジは5月3日〜7日にカリフォルニアのローワー・トラッセルズで開催されるプライム『Nike Lowers Pro』です。
『The Drug Aware Pro』結果
1位 ダミアン・ホブグッド(USA)
2位 ヤディン・ニコル(AUS)
3位 グランジャー・ラーセン(HAW)、ウィリアン・カルドソ(BRA)
『The Drug Aware Pro』公式サイト
http://www.telstradrugawarepro.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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