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【現地コラム】宮城県・荒浜②

2011-04-20 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・荒浜
第2回 震災後の混乱と、家族の存在

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話は震災当日と前後しますが、当然自宅がある岩沼市もライフラインは寸断。
翌日、給水場所にあたる小学校には、朝7時30分だというのにも関わらず長蛇の列。15Lの飲み水をもらうのに妻と6時間も並び「蛇口をひねると水がでる」、「スイッチを入れると灯りが付く」という当たり前の生活に慣れた我々には、厳しい現実が待っていました。

こんな生活が当分続くのかと思うと、震災2日目にしてうんざりした気持ちになってしまった。
給水以外にも、食料の買い出しに長時間並び、余震も続いている為、居間に家族4人で雑魚寝する生活。

しかし震災5日後に、気仙沼(宮城県北の甚大な被害があった市)の高校で寮生活をしてた息子が、仙台の同級生のお父さんに連れられてやっと戻る。これで家族5人が全員揃いました。
息子には、高台にある学校の下まで津波が来たし、大火災で何日間かは夜でも空が真っ赤だったと話してくれました。

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今回の震災(特に大津波)は、海岸線の全ての物を根こそぎ流し去りましたが、家族ではある意味、結束が強くなったような気がします。

普段は家族全員が揃う時間は少ないですが、今は四六時中一緒に生活し、息子や娘と毎日3~4時間かけて買い出しをする。給水を待っている間の会話等々、改めて家族の存在というものを感じとってます。 

※写真は決壊した防波堤と、液状化によって海水が流れ込んだ荒浜プールの駐車場側。


...続く
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宮城県亘理郡亘理町荒浜
REAL SURF
残間祥夫

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