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「ウエストジャワ 2011春①」

2011-05-10 更新
僕がこのコラムを担当して11年目になります。今まで読んで頂いてありがとうございます。

今回は最近ハマっているインドネシア・ウェストジャワの3回目の旅行の話。
その前に3月22日、めでたく二人目の女の子が誕生しました。そんな時によくサーフトリップに出掛けるな〜と自問自答しながらも、渡航の決断をした。

冬の間はスキー関係の仕事をしているため、サーフトリップはおろか、週に一度の休みはお客様やスタッフ達とスキーやスノーボードに出掛けている。
年明けから3ヶ月間は海から離れた生活。

今年、妻は大きなお腹を抱え、長女を連れてスリランカに旅行に出掛た。
彼女にとって、初めての海外旅行が僕と付き合うきっかけとなったスリランカで、現地には友達も多い。楽しい思い出が一杯の国に子供を生んだ後はしばらくは行けないと察して決断したようだ。

頼もしいほど旅好きになった妻...。
今回の僕の旅行も快く送り出してくれた。

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雪も溶けていよいよスキーシーズンが終わる頃、海への思いが次第に目を覚まし始めた。
ジョギング、ヨガ、ストレッチなどを渡航の一ヶ月ほど前から行い、通い慣れた千葉の海で今年初のサーフィンをするものの、テイクオフもままならない...。

冬の間にイメージトレーニングを怠った結果がハッキリと出ていた。

それからウェストジャワへ行くまで、サーフDVDを毎日見て床の上でイメージサーフィンを繰り返した。娘はそんな僕を不思議そうに見ている。腕立てをしている僕の背中に立って「大きくなったらパパとサーフィンするぅ!」と嬉しそうに言う。

僕は生きていることを幸せに感じる。
そして、何より素晴らしい家族に囲まれている。

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ジャワには昨年のGWに初めて行った。
★コラム→「One Earth」→チマジャトリップ2010GW

それからコラムには書かなかったけど、8月に一人でもう一度行ってみた。チマジャ、カランサリ、サワルナといったポイントをローカルのアグース(前回からのガイド)とまわった。
その時は強いウネリが続き、二日目にしてボードを真っ二つにして腰をボトムに強打...。
しばらく痺れっぱなしで波乗りも出来なく、部屋で病人のようにベッドで横になっていなければならなかった。

3日目位にようやくサーフィンを再開したけど、自分の腕の未熟さと大波への恐怖心に負けた悔しさが残る旅だった。

短い期間の一人旅はお金が掛かる。
長旅であれば、公共の安い移動手段でのんびり移動するが、1週間や10日間と限られた時間の中で旅をする場合は車での移動が必然になるし、ホテルも日本と違って一部屋単位で計算されるため、二人で部屋を共有したほうが安上がりなのだ。

今回は前にもポルトガルやオーストラリアへ一緒に行った了ちゃんと行くことになった。
気心知れた仲間とは気を使うこともなく、思いっきり旅が楽しめる。
日程が決まったところで旅行会社に勤める従姉妹の久美に電話をかけてチケットを取り、ウェストジャワローカルのアグースに電話を掛けて10日間の車のチャーターを頼んだ。

今回はチマジャだけでなく、タートルズやバツカラス。そして、最後にジョグジャカルタの世界遺産を見たかったからだ。

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出発の当日は気持ち良い晴れてスッキリした天気。この歳になっても成田空港に着くとワクワクする。
アグースの娘にハローキティのグッズをお土産に買い、飛行機の中で読む雑誌や小説を買い、ガルーダエアーに乗り込んだ。

ガルーダは飛行機の中でイミグレーションの係員が回って入国審査、ジャカルタに着いた時にはパスポートを見せるだけで外に出られる素晴らしいサービスを行っている。
これには感動した。
飛行機を降りるとガラムの香りとインドネシア独特の湿度のある生暖かい空気に包まれる。

この感じが僕はたまらなく好きだ。

空港から外へ出るとアグースとドライバーのジャルが出迎えに来てくれていた。
半年振りに会うアグースと肩を叩き合って再会を喜んだ。これから男4人旅の始まりだ。

ジャカルタからチマジャまでは約4時間の道のり。男同士のくだらない話に花が咲く。
言っていることはほとんど小学生レベルで、僕も了ちゃんも自分が40過ぎだという自覚が全くない。

楽しい道中もあっという間に過ぎ、夜中近くにチマジャポイントの前にある「DesaResort」に到着した。
インターネットでの波の予想は肩位。4日後に強いウネリが届くとのことだ...。

翌日に備えてベッドで無理やり目をつぶって寝た。

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果たしてハルさん一行はどんな波に巡り会えるのでしょうか?
次回のOne Earthをお楽しみに!

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