ASPプライム『Super Surf International』結果&大村奈央プロジュニアで5位!
2011-06-06 更新

ブラジルで2週連続行なわれたASPプライム。ファーストイベント『Saquarema Surf Pro International』はオージーのカイ・オットンがブラジリアンのラオニ・モンテイロを抑えて優勝を果たしましたが、現地時間6月5日に終了したセカンドイベント『Super Surf International』は期待の大型新人ガブリエル・メディナ(BRA・写真上下)がベテランのトム・ウィタカー(AUS)を大差で下してビーチに集まった沢山のギャラリーを沸かせていました。
「優勝は2年前、まだ15歳の時のフロリアノポリス(ブラジル・サンタカリーナ)以来さ。本当に嬉しい!ここでサーフィンするのは初めてだけど、上手くやりたいとは思っていた。家族全員を連れてきたから、まるでホームのような感じで出来たんだ。” Imbituba”の人達、スポンサーに感謝している。彼らの協力抜きに今回の勝利はあり得ないからね」とガブリエル。
会場のサンタカリーナ「Imbituba・Praia da Vila」は6-8ftレンジの十分なサイズがあり、風も弱く、ロングライド可能なレフトブレイクと絶好のコンディションに恵まれていました。
ファイナルは両者共に6pt台とまずまずのスタートでしたが、9.10を重ねて主導権を握ったガブリエルがエアリアルを武器に猛攻撃を仕掛け、中盤に8.77。後半には今イベント2つめのパーフェクト10をスコアしてトータル19.10。
トムをコンビネーションに追い込んで圧勝のままフィニッシュ!
まだ17歳のガブリエルですが、すでに今シーズンのASPワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro』にスポンサー枠のワイドルカードとしてエントリー。
その時は惨敗だったものの、ワールドランキングでは確実にポイントを重ね、今回の優勝で得た6500ptで27位とクオリファイ圏内に入ってきました。

ブラジリアンの大先輩アドリアーノ・デ・スーザも、ツアーにデビューしたのは17歳の時。
この年齢で世界の檜舞台に立つことは決して早くは無いのかも知れません。
ちなみに今イベントのベスト10スコアの内、8本はガブリエル。才能が爆発していました。
今シーズンはワールドツアーのメンバーから外れて再チャレンジしているトム。
ファイナル終了後のインタビューでは、「ガブリエルは間違いなく今イベントのベストサーファーだったね。今日の彼は無敵だったよ。若いサーファーがこんな大きなイベントで優勝するのを見るのは嬉しいさ。ブラジリアンサーファーの未来は保証されているし、彼のような有能なサーファーがいることを誇りに思って欲しい。オレ自身、この場所は大好きで、良い結果も得た。ハッピーな気分でイベントを終えることが出来たよ」とコメント。
2004年のブラジル戦で2位という結果を残しているトム。再び訪れた優勝のチャンスは逃したものの、自分よりも一回り以上若いサーファーが目の前で果たした偉業を素直に称えていました。
なお、日本人で唯一エントリーしていた大野修聖は、ファーストヒートのRound of 96で敗退。
ワールドランキングも53位から55位に後退しています。
フランス・ホセゴーで開催されていたASPウィメンズジュニア2スター『Swatch Girls Pro France』では、大村奈央が5位でフィニッシュ。
同時開催の6スターでは早いラウンドで敗退したものの、世界の舞台で経験を積むことで確実にスキルアップしています。
大野修聖、大村奈央共にブラジルからポルトガルに移動して次のイベントに挑みます。
『Super Surf International』結果
1位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 トム・ウィタカー(AUS)
3位 ゲイブ・クリング(USA)、リチャード・クリスティー(NZL)
『Super Surf International』公式サイト
http://supersurf.abril.com.br/aovivo.shtml(PC用)
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ

