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【現地コラム】宮城県・荒浜⑤

2011-06-30 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


宮城県・荒浜
第5回 少し前進

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ガレキの山が高く増えるほど、家屋の解体や流失物の撤去が進んでおり、荒浜周辺では残った家も少ない状態。内陸側からは見えなかった阿武隈川の堤防も見えるように・・・。

本来なら6月に入ると、宮城県内各地のサーフポイントでは、ローカル大会やNSAの支部予選などが行われます。海は週末を中心に大勢のサーファーで大変振る舞っているはずなのですが、3/11の大震災の影響で、宮城仙台エリアのサーフポイントはほぼ立ち入り禁止状態が続いています。
(ポイントによってはビーチクリーンを行った所もあります)

荒浜においては、6月中旬頃より砂浜に重機が入り、壊れた防波堤等の復旧工事がはじまりました。亘理町の海岸線の防波堤は、ほとんどがコンクリートごと破壊されており、高潮による浸水、波によっての浸食等の危険もあります。今後は盛り土工事をした後、秋ごろまでに応急的な5メートルの仮堤防を作る予定だそうです。未だに防波堤の内側は液状化等の影響で運河のような状態のままですし、工事の期間中も海岸には立ち入り禁止です。
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そんな中でも、荒浜漁港には修理が終わった船舶が10隻ほど係留されており、6月10日に震災後初となる釣り船がお客さんを乗せて荒浜漁港から出港しました。
まだまだ予約も少ないそうですが、亘理の釣り船は1年を通して多くの魚種を対象にしており人気の高いレジャーになっています。
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(私も利用してましたが、釣り道具も全て流されました)

そして6月25日には、これも震災後初となる魚の水揚げがありました。刺し網漁船がスズキ、ヒラメなど50キロ程水揚げできたそうです。ただ海底のガレキなどが影響して普段の3分の1程度だったそうですが、これで亘理の漁業と観光(サーフィンを含め)の復興が加速できればと思います。
でもサーフィンはもうしばらく我慢ですね!!


...続く
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宮城県亘理郡亘理町荒浜
REAL SURF
残間祥夫

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