『Billabong Pro Jeffreys Bay』は残り8人に絞られてきた!
2011-07-24 更新

現地時間7月23日、ASPワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』はR3のH1からスタートし、R5のH4まで進行。
ウェイティングピリオドが迫っているため、一日で20ヒートをこなすマラソンデイとなり、残り8人に絞られてきました。
イベント前半の波不足を払拭するような公式6-8ftレンジのクリーンな「J-Bay」は世界のトップを決めるのに相応しいステージとなり、R3でダニエル・ロス(AUS)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)が好ヒートを勝ち上がる中、H5に登場したジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上)が今イベント初のパーフェクト10をスコア!
6月にポルトガルで開催されたプライムイベントで今シーズン初優勝を上げたジュリアンのサーフィンは自信に満ちあふれており、10Xのケリーを彷彿させるスムースかつ大きなターンにバレルまでメイク。対戦相手のキーレン・ペロー(AUS)もあのライディングを見せられたら戦意喪失して当然でしょう。
「今朝は凄い良い波だったから、10ポイントが出るのも時間の問題だったね。パドルアウトしている時、波がダブルアップしてくるのが見えたんだ。あのセクションが目の前に現れれば良いな〜って思っていたよ。小さな出口の方は上手くメイク出来なかったけど、その後の不可能だと感じた大きなセクションを抜けた時は、最高に気持ち良かった!」と10ポイントライドについて話したジュリアン。
3人ヒートのR4ではエースことエイドリアン・バッカン(AUS・写真下)とのハイスコア勝負に僅かに届かなかったものの、敗者復活戦のR5ではダニエル・ロス(AUS)に対してトータル15.26 vs 11.33の圧勝。
キャリア初となるワールドツアーでのQF行きが決定しました。
R5終了後のインタビューでジュリアンは、「今日はサーフィンし過ぎて疲れたよ。ジェットスキーの助けがないからアウトに戻るのに凄いエネルギーを使うんだ。R4では全てを出し切ったけど、勝ち上がれなくてちょっとイラついたね。余計なエネルギーを消耗しちゃった感じかな。ロスィー(ダニエル・ロス)に対しても全力を注いだよ。今は勝ててストークしている。オレのツアー最高成績だしね」と話していました。

R4でジュリアンを倒したエースは、「J-Bay」では至難の業とされているグーフィーフッターを逆手に取り、バックハンドで鮮やかなライディングを披露。
ヒート開始直後に9.87のハイスコアを手に入れ、後半に7.67のバックアップスコアを重ねてQFにジャンプアップ!
「相手はジョーディとジュリアン。素晴らしいサーファー達とエキサイティングなヒートが出来たよ。自信はあった。サーフボードの調子が良くて、他のヒートでもビッグスコアを出せていたから、良い波を2本掴めれば勝てるってね。幸いにも最初にビッグスコアが出せて、それがヒート通過の勢いに結び付いたんだと思うよ」と強豪二人とのヒートを振り返ったエース。
R2のリポート時にお伝えした通り、1996年から始まった「J-Bay」での『Billabong Pro』の歴史を振り返るとタイトルを獲得した選手はレギュラーフッターのみですが、1984年、「J-Bay」がまだスペシャルイベントの位置にあった時、オッキーことマーク・オキルーポ(AUS)がグーフィーフッターとして一度だけタイトルを獲得したことがあります。
「ジェフリーズベイの波はグーフィーフッターには速過ぎるんだ。でも、波に合わせてベストな動きをしなければいけないよね。バックハンドでは、何よりもスピードが大切。そして、ビッグターンとフローターの技術が重要。バックハンドでもそれを上手くやれば、必ず良い結果が出るのさ」とエースはバックハンドでの「J-Bay」攻略法を話していました。

今イベントのディフェンディングチャンピオン、ジョーディ・スミス(ZAF・写真上)は、R3でウィニングボードを折ってしまい、R4を新しいラウンドピンのボードで戦いましたが、相性が合わずスコアも延びず...。敗者復活戦のR5では違うボードを手にして海に向かうと、本来のジョーディ節が炸裂!
ビードもバレルをメイクするなど、調子は良かったものの、ジョーディがそれを上回った形。9.47をスコアした最後の波のインサイドセクションで披露したエアーリバースは高さもあり、ギャラリーの心を鷲掴みにしていました。
「R4で乗ったピンテールのボードは何か違う感じがして、ボードを変えてみたのさ。それがバッチリ合ってくれて、午後は波も最高だった。風は少し入っていたけど、まだ形良い波があって、エアーもしやすかったよ」とラウンドアップの後は笑顔で岸に戻り、ヒートを振り返ったジョーディ。
QFではダミアン・ホブグッド(USA)と戦います。
エアーと言えば、ジョシュ・カー(AUS・写真下)の存在も忘れてはいけません。
「J-Bay」の波をまるでスケートボードパークのように利用してトリッキーなエアーを連発。難易度が高いアーリーウープまで綺麗にメイクして今シーズン2度目のQF行きを決めました。
「最初は自分を抑えて安全策のターンを中心に考えていたけど、スコアが伸びなくて自分らしいビッグターンとエアーをトライし始めたんだ。ヒートを通過出来てストークしている。明日のQFも楽しみだよ」とジョシュは話していました。

その他にQFを戦うメンバーは、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)
ファイナルデイのファーストコールは現地時間7月24日の朝6時45分(日本時間同日午後1時45分)です。
『Billabong Pro』公式サイト
http://billabongpro.com/jbay11(PC用)
photo: ASP Covered Images
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