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ASPワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』終了!

2011-07-25 更新
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現地時間7月24日、南アフリカの「J-Bay」で開催されていたASPワールドツアー第4戦『Billabong Pro Jeffreys Bay』が終了。
スモールコンディションからクラシックコンディションと今年の「J-Bay」は様々な表情を見せていましたが、ファイナルデイは雨と風にやられたストーミーに...。
ウェイティングピリオド最終日ということで、選択の余地は無く、QFからファイナルまでハードな戦いが続きました。

ファイナリストに選ばれたのは、2Xのミック・ファニング(AUS)と今イベントのディフェンディングチャンピオン、ジョーディ・スミス(ZAF)の二人。
両者共にバンピーなフェイスを物ともせず、8pt台を叩き出して好調なスタートを切ります。
ヒートが動いたのは後半。4.44差でジョーディを追っていたミックが6.83をスコアして逆転しますが、すぐにジョーディが7.00を返して再逆転に成功。
この逆転劇に地元の熱狂的なファンが爆発し、その声援はライブ中継を通しても伝わるほど...。
まるでジェフリーズベイ全体がジョーディの優勝を望んでいるかのようでした。
完全にアウェイサイドに立たされたミックは自分を見失ったかのようになり、そのままタイムアウト。
ジョーディ(写真上・下)が2年連続『Billabong Pro Jeffreys Bay』のタイトルを手にしました。

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「オレにとって素晴らしい1週間になったよ。ジェフリーズベイの人達、彼女や両親、他にも沢山の人々に支えられてここまでこれたんだ。本当にスペシャルな時間だった。最高にハッピーさ」とジョーディはまず一言。さらに「イベントを通してミックは凄いサーフィンをしていたよね。彼は常に刺激を与えてくれるし、タイトル圏内にいる一人さ...。今日の勝利はデカイ!昨年、優勝した時は感情的になって泣いちゃったけど、今年はもっとしっかりした気持ちで勝利を喜んでいる。大きな自信を手に入れたし、残りのシーズンが楽しみだよ!」と話していました。

2010年を2位でフィニッシュしたジョーディ。今シーズンも好調さをキープしてオーストラリアレッグの2戦では共に3位。ブラジル戦は13位と伸び悩んだものの、今イベントの優勝で10,000ptを稼ぎ、トータル5位から2位にジャンプアップしています。

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2002年と2006年に「J-Bay」を制して3回目の優勝を狙っていたミック(写真上)
QFではジョシュ・カー(AUS)をコンビネーションスコアに追い込み、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)とのSFでも9.80を含むトータル17.47とヒート毎に確実にハイスコアを出す術を持っていましたが、ファイナルに関してはあと一歩及ばずという形でした。

「今日は本当に難しい波だったね。昨日も今日も3ヒートをこなして、もう腕が上がらないよ。ジョディーの勝利を心から祝福する。彼のサーフィンは素晴らしく、インスピレーションを与えられた。次のイベントも楽しみさ」とスポーツマンらしく素直にジョーディを称えたミック。
自身も8位から4位にランキングを上げてシーズン後半に入る前にタイトル争いに絡んできました。

今イベントでは目立った存在では無かったものの、ケリー不在の中、着実にラウンドアップを重ねて3位。ブラジル戦で優勝してカレントリーダーの座に立ったアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)を引きずり下ろしたパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真下)は、「コンディションは悪かったけど、たまに良い波が入っていたよね。みんな同じ条件だし、ここで戦わないといけないんだ。残念なことにミックと同じリズムでヒートをこなせなかった。まあ、そんなこともあるさ」とヒートを振り返り、タイトル争いに関しては、「まだタイトルのことは考えてないよ。まだ4戦目だし、以前にこのポジションにいてもダメだったからね。自分のサーフィンとボードには満足している。あとは次のヒートに集中するだけさ」とコメントを残していました。

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グーフィーフッターとして唯一SFまで勝ち上がってきたエースことエイドリアン・バッカン(AUS・写真下)
前日のクラシックな「J-Bay」では、見事なバックハンドパフォーマンスを披露してくれたものの、ストーミーな「J-Bay」を相手に苦戦を強いられ、SFでは序盤からジョーディに抑えられて完敗に...。

「最初の良い波でミスってしまい、あとはジョーディに早くからトップを奪われてしまった。常に逆転出来るって思いながらやっているんだけど、今回はダメだったよ。それでもオレにとっては、とても良い成績だし、これからのイベントも楽しみだね」とエース。
これまでの3戦は今一つな成績でしたが、今回の3位でランキングを17位から11位までアップさせ、シーズン中盤のカットオフは免れそうです。

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ちなみに7月24日は昨年32歳という若さでこの世を去ったアンディ・アイアンズの誕生日。
ここ「J-Bay」でも2004年に優勝していることを付け加えておきます。

次のASPワールドツアー第5戦は8月20日〜31日にタヒチで開催される『Billabong Pro Tahiti』です。

ASPワールドツアー第4戦
『Billabong Pro Jeffreys Bay』結果
1位 ジョーディ・スミス(ZAF)
2位 ミック・ファニング(AUS)
3位 エイドリアン・バッカン(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)
5位 ダミアン・ホブグッド(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)

2011年ASPワールドツアー
『Billabong Pro Jeffreys Bay』終了後のランキング
1位 ジョエル・パーキンソン(AUS) 25,700pt
2位 ジョーディ・スミス(ZAF) 24,750pt
3位 アドリアーノ・デ・スーザ(BRA) 22,250pt
4位 ミック・ファニング(AUS) 19,500pt
5位 タジ・バロウ(AUS) 18,250pt


『Billabong Pro』公式サイト
http://billabongpro.com/jbay11(PC用)

photo: ASP Covered Images

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