『Billabong Pro Tahiti』エピックコンディションでON!
2011-08-21 更新

現地時間8月20日、4-6ftレンジの南〜南南西ウネリが入ったタヒチ・チョープーでASPワールドツアー第5戦『Billabong Pro Tahiti』がスタートし、R1の12ヒートが全て終了しました。
初日からエピックコンディションに恵まれたこの日は世界のトップサーファー達がバレルインを繰り返し、ハイスコアが続出!
その中でもこの手の波が大好物のCJ・ホブグッド(USA・写真上)が面白いようにハイスコアを量産し、ハイエストスコア9.87を含むトータル19.37のハイエストヒートスコアでジョエル・パーキンソン(AUS)とアダム・メリング(AUS)の両者をコンビネーションに追い込んで勝利。
「今日は風がバッチリ合っているから、深い位置から波に乗ることが出来る。他の選手に対して少しでも差を広げるために乗りまくったよ。ジョエルが手に入れたバレルは、もしも抜けてたら10ポイントだったかもね。安心は出来なかったさ」とヒートを振り返ったCJ。
CJは2004年に優勝を決めた後も毎年上位に食い込み、昨年はアンディ・アインズ(HAW)に続く2位とタヒチでは最も恐れられている選手の一人。今シーズンは大きなウネリが入る予報も出ているため、CJにとっては久々に優勝を手に入れるチャンスと言えるでしょう。

タヒチを得意とするサーファーで忘れてはいけないもう一人の選手は過去に3回も優勝をしているケリー・スレーター(USA・写真上)でしょう。
ダニエル・ロス(AUS)とヘイアーリ・ウィルアムス(PYF)とのヒートで序盤は苦戦していましたが、後半は調子を取り戻し、6.63。ラスト1分を切ったところで深いバレルをメイクして7.33をスコア。トップを独走していたダニエルを上回り、R3へジャンプアップ!
ケリーの十八番「土壇場での逆転劇」に会場は大いに盛り上がっていました。
「最初の方のヒートで割れていたもっと南側の波を狙っていたんだ。序盤は小さな波を手に入れたけど、上手くいかなかった。貪欲にバレルの中に留まろうとし過ぎたのさ。幸いにもロシー(ダン・ロス)のおかげでどの波が良いか分かった。考えが一変したね」とケリー。
前戦のJ-Bayをスキップしてトータルでも6位とケリーにしては低迷している今シーズン。このイベントから追い上げをかけて後半戦に突入したいところでしょう。
なお、第1戦から欠場しているデーン・レイノルズ(USA)は今回もスキップ。変わりに出場したコリー・ロペス(USA)はエイドリアン・バッカン(AUS)とクリス・デヴィッドソン(AUS)を抑えてR3へ。
他にもASPの改正されたルールや、スポンサーとの間で揺れ動き、次のNYのイベントを最後に引退を決意したボビー・マルティネス(USA)の変わりにトラビス・ロジー(ZAF・写真下)が出場。8.57を含むトータル16.07でジェレミー・フローレス(FRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)を見事に下して注目を集めていました。
トラビスはフランス・ラカナウで開催中の6スター『Sooruz Lacanau Pro』の最中に呼び出しがあったそうです。
「24時間前にレナート(ASPのツアーマネージャー)から電話があったんだ。すぐにヨーロッパから飛行機に飛び乗ったよ。あっちでは6スターに参加していたけど、この良い機会を逃すまいと急いでね。ボードだって用意してないから、友人のを借りているんだ。調子は最高さ」とここまでの経緯を話していたトラビス
ワールドランキング44位(6スターではround of 24で敗退)のトラビスにとって1ヒートを勝ち上がるだけでも大きなポイントを稼げるボーナスのような今イベント。借り物とはいえサーフボードとの相性は良く、R3でも活躍が期待出来そうです。

他にR1を1位通過した選手は、フレッド・パターチア(HAW)、ミック・ファニング(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、カイ・オットン(AUS)、テイラー・ノックス(USA)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ダスティ・ペイン(HAW)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ネクストコールは現地時間8月21日の早朝6時30分(日本時間8月22日深夜1時30分)で、条件が揃えば1時間後に敗者復活戦のR2から再開します。
『Billabong Pro Tahiti』公式サイト
http://billabongpro.com/tahiti11/(PC用)
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photo: ASP Covered Images
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