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【現地コラム】岩手県・浪板⑧

2011-08-27 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


岩手県・浪板
第8回 ビーチクリーンと海底調査

震災から5ヶ月以上がたち、店舗の予定もまだ立っておらず、相変わらずの自宅での営業。
とは言っても、高校生と中学生の子供たちを養っていかなければならない為、たまにアルバイトに行く日々。
前は波があればいつでも出来たサーフィン。
今は週末用事が無いときのみ、片道数時間かけて青森・秋田へのサーフトリップ。
今まで自分がどれだけ恵まれていたのか、思い知らされる。

7/31に行った「第2回 浪板海岸清掃」では約100名の方が参加いただき、仙台などからも駆け付けてくれる仲間、内陸・沿岸からも大勢の方が参加してくれて、本当に嬉しかった。
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東京から来てくれたダイバーの方の協力を得て、海底の調査も行った。
ガレキがあった場所2箇所にオレンジのブイを設置。
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他は何もなく安全!と言って頂いたので、私達も少人数ではありますが浪板へ入水。
水中眼鏡で海底の様子をチェック。
ミドル付近からアウトの海底は砂になっている。
ホッと一安心。
しかし、地盤沈下の影響は大きく、元の砂浜があった場所では、砂浜が消え階段の基礎まで見えている状態。
いつになったら前の様な砂浜が戻ってくるんだろう・・・。
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砂浜が戻らない限り、初心者の方の入水は厳しいまま・・・。

浪板海岸を通るたびに、海を見て早く砂浜が戻ってきてくれる事を願う日々。
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私達は浪板海岸だけでなく、大船渡市にある吉浜海岸も清掃活動をしています。
1回目は地震による津波注意報が発令され、それでも集まった人達で道路の脇のゴミを拾う活動をし、2回目は東京のダイバーの方による海底調査もお願いして、砂浜のゴミやガレキを撤去しました。

吉浜海岸清掃には東京から、新幹線・汽車・バスを乗り継いで参加してくれたサーファーの方もいて、遠くまで海岸清掃のために来てくれた彼の気持ちにとても励まされる思いでした。
吉浜海岸は9月~12月迄、護岸工事が入るため立ち入り禁止になるそうです。

いつもは夏の間キャンプで賑わう浪板海岸も、今年はひっそりとして草が生い茂っています。
次回ビーチクリーンの予定は日程を調整中ですが、まだまだ続けていきたいと思っています。


...続く
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岩手県上閉伊郡大槌町
K-SURF
杉本浩

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