【現地コラム】宮城県・仙台⑧
2011-08-31 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。
宮城県・仙台
第8回 新港ビーチクリーン
震災から五ヶ月が経った頃、仙台サーフショップユニオンと仙台港湾事務所との長い長い話し合いの末、やっと新港ポイントのビーチクリーンを開催する事が出来ました。
8月6日(土)
長い間、進入禁止だった駐車場にやっと上がる事ができ、新港の波を見る事ができました。
毎日見ていた新港ポイント。
この日は低気圧の通過に伴い、ムネ~カタ位のファンウェーブ。
相変わらずのGOOD WAVEが残ってて、懐かしいような・・・ ホッとするような・・・。
まだ行方不明者がいるので、もしかしてこの海底にいるんじゃないか・・・。
など色々な事を考えて、複雑な気持ちになりました。
でも、清掃前から沢山の方々が、カメラや携帯で波の写真を撮っている姿を見て、みんなそれぞれの思いを持って、この日を心待ちにしていたんだな~と思い、今日この日を迎えられた事に本当に感謝しました。
砂浜には沢山のゴミとコンテナなどの瓦礫が、まだまだ残っていて、ビーチもかなり浸食されていました。
2つあった木の階段も、津波で左側の1つは破壊され、もう1つの右側の階段も降りたところのビーチは3メートルと、かなり浸食が進んでいました。
何か大きな台風がきたら、この階段も破壊されてしまいそうです。
1分間の黙祷後、1時間という短い時間でしたが、清掃活動が始まりました。
200人以上集まったサーファーのお陰で、かなりのゴミが回収できたと思います。
この清掃活動を見ていた港湾事務所の方は、サーファーの力や絆を感じられたようで、今後とも続けていってほしいと話していました。
行方不明者や汚染水の問題など、まだまだ海へ入れるような状態ではありませんが、自分達ができる復興の一つとして。
今後も続けていけたら・・・と思っています。
...続く
--------------------宮城県仙台市若林区
Japss surf shop
熊谷素子
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