【現地コラム】宮城県・菖蒲田⑧
2011-09-02 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。
宮城県・菖蒲田
第8回 一歩前へ
7月20日より、私は店の周りの瓦礫撤去のアルバイトをはじめました。
裏山には10数件の家などが固まっています。
それらの中から店のサーフボード、ウェット、柱、冷蔵庫なども少しずづ出てくる。
ずっと見当たらなかったリペアルームの瓦礫も見つかり、中から私のサーフボードも4本。
すべての思い出の物(20年分)が流されたが、出てくるたびに、またその思い出が蘇る。
海はやっと、瓦礫などの漂流物が少なくなってきており、サーファー、ボランティアさんなど、皆さんの毎日の協力で、かなり綺麗になってきました。
そんな中のお盆休み中、後に開催される「全日本選手権」へ出場する選手のお供で、震災以降2回目の波乗りに行ってきました。
私が運転手で、少人数のサーフトリップ。
元々私は、地元以外の海でのサーフィンがどうも落ち着かない性分でしたが、選手は十分練習になり、自分もまたリフレッシュ出来ました。
また、トリップ中に知り合ったサーファーに自衛隊の方が居て、震災以降の一連の活動に、お礼なども伝えさせていただきました。
そして8月22日より、宮城県のトップを切って菖蒲田浜に漂着しているコンテナ約25個から、念願の撤去作業が始まりました。
仙台新港から流れ出たコンテナは、約2,000個と言われています。
そのうち、港の航路内や周辺の海上から回収されたコンテナは約350個。
海岸に漂着したものは約200個と言われていますが、もっとあるかも知れない。
残りは当然海に沈んでしまい、分からないものが多数という状況。
しかし、海の中まで重機が入り、ビーチを渡りながらのコンテナ回収は、見ていて圧倒されました。
ビーチは綺麗になりつつあり、あとはコンテナだけと思っていたところだったので、やっと先が見えて来た。
復活の日も見えて来た感じです。
まだ沢山のエリアの復興は先です。
宮城津波支援金へ、みなさんのご協力をお願い致します。
...続く
--------------------宮城県宮城郡七ヶ浜町
Surf Shop MATTY'S
星 利成
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