「アルガンベイ2011年夏③」
2011-09-05 更新
アルガンベイのメインポイントで今回のトリップ初サーフを済ませた後、1度ゲストハウスに戻り、昼食を摂ることにした。ゲストハウスの目の前には、メインポイントに比べると2サイズほど小さめながら綺麗にブレイクするベビーポイントがある。
僕が初めてアルガンベイに来た12年前には、このポイントは無かったが、潮の流れが変わったのか、スマトラ沖の津波の影響かは分からないが、数年前からここで波がブレイクするようになった。
湾の右側に沿ってブレイクするこのポイントは、サイズこそ小さいものの、カレントの影響でボードに腹ばいになって数回パドルするだけでラインナップに行ける。更に他のポイントは昼頃から吹き始めるサイドショアによって面が乱されてしまうのに対して、ダブルベイになっているこのポイントはほとんど風の影響を受けることがない。
昼食を摂り、ハンモックで少し昼寝をした後、今度はロングボードに乗り換えてベビーポイントに入ってみた。
ラインナップに並ぶと早速波が来たので、テイクオフを試みる。スゥーっとボードが進み出す。ロング特有の加速の良さ。ボードを横に向け、少し前のほうにスタンスをずらすと、どんどん加速して行く。
途中のショートでは抜けられない長いクローズアウトセクションも、ウネリの内に抜けてしまう。
150mは乗っただろうか?ビーチまで乗り継いでしまった。
アクションも何も出来ないが、結構面白い。
何度か繰り返している内にすっかり時間が経っていた...。
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夕方、海から上がり、サナと一緒にメインポイントに波チェックに向かうと前からファブリ(今回のトリップのきっかけとなった友人)が歩いてきた。
10年前、イタリアに新婚旅行に行った時以来の再会。僕達3人はゲストハウスに戻り、ジャングルの奥に夕陽が沈むまでビールを飲みながらお互いのことを話し合った。
お互いに家族が出来て新しい生活を送っているが、サーフトリップは続けている。イタリア人のファブリは、家族を連れて2か月間のスリランカでのなんとも羨ましいサーフバカンス。
彼も僕も特に裕福ではないけど、自分達の価値観に合った幸せな道を歩んでいる。
ヒッカドゥワのローカル達とファブリの家族も交えて夜遅くまで宴会が続いた...。
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翌朝はトゥクトゥク(インド製の3輪車)の上にボードを乗せ、サナとファブリと僕とでウィスキーポイントへ向かった。
実はこのポイントに行くのも初めて。ここも最近出来た新しいサーフブレイクの一つだ。
素晴らしいロケーションの中にあるライトのビーチブレイクで、岩の横からテイクオフするとビーチに沿ってライトの波がブレイクする。
この日のサイズは肩位。波が厚くてテイクオフしてすぐにカットバックを意識しないとライディングが終わってしまう。
上手くショルダーをキープするとインサイドで再びショルダーが張り、リップアクションが出来る波。
少し物足りない感があったが、波のサイズが大きくなれば乗れる距離は一気に長くなり、素晴らしい波になることが伺えた。
このポイントには日本からマンボの弟(Babaiya)と彼に嫁いだSariちゃんが作ったレストランがある。
その名も『Sababa』
二人のイニシャルから命名したようだが、イスラエル語の挨拶の言葉だったような気がする...。
このレストランはまさに砂漠の中のオアシス。このオープンカフェがなければ周りに日陰がないので、熱くて長時間ここに居続けるのは不可能。
海から上がった僕たちは、カフェで食事をしながらテイクオフを繰り返すサーファー達を目で追った...。
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サーフィン&仲間との語り合い。
シンプルなようで贅沢なハルさんのアルガンベイトリップはまだまだ続きます。
コラム中にもある通り、アルガンベイにはASPイベントも行なわれるほどのメジャーポイントとなった「メインポイント」以外にも初心者やロングボード向きの「ベビーポイント」や普段から比較的サーファーが少ない「ウィスキーポイント」など、バラエティ豊かなブレイクが揃っています。
World Wide Wave(海外波情報)では写真付きで1週間の波情報をお伝えしているので、ぜひチェックしてみて下さい!