『Quiksilver Pro NewYork』R1終了!
2011-09-07 更新

全11戦で争われる2011年ASPワールドツアーの前半戦を締めくくる第6戦『Quiksilver Pro NewYork』が現地時間9月6日にスタート!
第5戦のタヒチ・チョープーとは違った意味でエキサイティングなイベントが約束出来る今回の舞台はニューヨーク!
賞金総額も通常のイベントの倍以上、ASP史上最高の1,000,000ドルとゴージャス!
会場はマンハッタンから約1時間離れたロングビーチ。初日のコンディションは公式2-4ftレンジで、ライト・レフト共に揃ったコンパクトなビーチブレイクでのアクション勝負。
初めてプロのサーフィン(サーフィン自体が?の人も...)を観戦した人も多いだろうという状況の中、世界のトップ選手は素晴らしいエンターテイメントを披露していました。
タヒチでの歴史に残るバレルセッションを制してカレントリーダーの座を手にしたケリー・スレーター(USA・写真上)は、ダニエル・ロス(AUS)とワイルドカードの19歳、バラーム・スタック(USA)を相手に中盤で7.17をスコアしてトップに立つと後半には7.03のバックアップスコアを重ねて余裕のラウンドアップ。
「ニューヨークは良い感じだね。みんなスーパークールだし、とても楽しく過ごしているよ。波はちょっと小さいし、キツいかな。それでも、ファーストラウンドは敗者が出ないし、波もこれから上がる傾向。サーフボードも良い具合だよ。エポキシで、今まで乗ってきたボードと同じような形。ハリケーンからのスウェルが入ればバレルだってありさ。楽しみにしてようぜ」とケリー。
ニューヨークはケリーの出身地フロリダから近く、似たようなビーチブレイクでのイベントはグロメット時代から経験を積み重ねているため、タヒチよりも有利と言えるでしょう。
ケリーの場合は、世界中どこでやっても優勝候補と言えるのですが...。

R1のハイエストスコア&ハイエストヒートスコアを叩き出してニューヨーカーから注目を浴びていたジョシュ・カー(AUS・写真上)は、まるでブロードウェイにいるかのように見栄えする派手なエアーを連発。’モンスター・ノーグラブ・エアーリバース’を決めてアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、カイ・オットン(AUS)をルーザーズへ追いやっていました。
「まるでエクスプレッション・セッションみたいだったよ。最初に良いスコアを手に入れて、後はボウル状のライトの波でリップを楽しんだ感じかな。1ヒートで15本も乗って全て面白い波だった。フリーサーフィンの気分。良い感じの風が吹いてライトの波を狙ったんだ。何本かはパーフェクトなランプセクションで、かなりストークしたね」とジョシュ。
タヒチでは見ている方が気持ち良くなるような猛烈なチャージをしていたジョシュですが、彼の本来の持ち味はミドルサイズでのエアリアル。
舞台がニューヨークだけに、個性的なパフォーマンスで多くのギャラリーを味方につけることは間違いないでしょう。
個性的と言えばトップ34で一番と言えるデーン・レイノルズ(USA)ですが、台風スウェルを狙って2度も訪れた日本で肋骨を負傷してしまい、エントリーはしていたものの、回復には至らずに今回もキャンセル。
「出場するつもりでニューヨークに来たんだけど、肋骨の回復が難しいのは分かっていたさ。昨日、試しにサーフィンをしたら立つのさえ苦痛だった。肋骨をやってしまったのは初めてさ。もう少し休んで次のイベントに備えるよ」とデーンはコメントを残していました。

デーンの他にもタヒチで負傷したジョーディ・スミス(ZAF)、ダスティ・ペイン(HAW)がキャンセル。
変わりにトラビス・ロジー(ZAF)、コリー・ロペス(USA)がR1を戦いましたが、1位通過はならず、R2行きが決定。
今イベントで引退することを表明したボビー・マルティネス(USA・写真上)もR2へ。
なお、トライアルにエントリーしていたワールドランキング57位の大野修聖はSFで敗退してメインイベントへの参加は出来ませんでした。
ネクストコールは現地時間9月7日の朝6時30分(日本時間の同日夜7時30分)で、30分後にスタート予定。
公式サイトではASPジェネラルマネージャーの近江俊哉&ニック・ミタによる日本語でのライブ中継も楽しめます。
『Quiksilver Pro NewYork』公式サイト
http://www.quiksilverpro.com/(PC用)
『F+ SURF』では、独自のコンテストレポートや、日本語字幕付きASPオフィシャル動画が見れます。
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photo: ASP Covered Images
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