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【現地コラム】岩手県・浪板⑨

2011-09-14 更新
東北地方を中心に、各地に大きな爪あとを残した「東日本大震災」。
現在も避難生活と懸命な復興活動が続いていますが、現地コラムとして各地の現状などを定期的にお届けします。


岩手県・浪板
第9回 来年に向けて

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9/11、震災から6ヶ月がたちました。
浪板海岸へ行く途中の町は、かつて家が立ち並んでいた場所も、今では雑草が生い茂っているだけ。
店があった浪板もまた、雑草が生い茂り静まり返ったままです。
すぐ目の前の浪板観光ホテルも再開するとかしないとか・・・。
そちらも、まだまだ悩んでいるようです。

海岸は、河口付近は砂が戻ってきているものの、正面は地盤沈下の影響で深くなったまま。
かつて砂浜だった場所は、波により浸食されています。
ここで再開することは可能だろうか・・・。
6ヶ月がたち、今後の不安はつのります。

今すぐ浪板へ戻ることは出来ないので、しばらくの間は釜石市内に仮設店舗を借りることにしました。
仮設店舗が出来上がるのは11月中旬頃。
ただの箱物を渡されるため、そこから店内の準備を始めて、オープン出来るのは12月かな?
北国で真冬のオープンとなります。

2年間入れる仮設店舗にいる間に、海の様子を見ていきながら、今後の事を仲間たちと相談しながら考えて行きたいと思っています。

町や商工会でも、観光業などの復興はまだまだ先の話。
まずは、人が住む場所が優先。
と話されてきました。

私達で出来ることは私達でやらなければならない。
9/11浪板海岸では復興後3回目の海岸清掃を行いました。
namiita20110914b

今後、日中は潮があまりひかなくなり、堤防に波がぶつかり炸裂しているため、今年度のビーチクリーンは今回で終了です。
来年度また5月頃から始めたいと思っています。
namiita20110914c

秋には行いたいと思っていた、復興の為の大会も、今年は断念せざるをえませんでした。
皆さんの安全と浪板の海の状況からいって、今年は無理でした。

いつもだったらゴールデンウィークには広い砂浜が戻ってくる浪板。
来年に期待して、綺麗な浪板海岸を待っていたいと思います。


...続く
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岩手県上閉伊郡大槌町
K-SURF
杉本浩

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