「アルガンベイ2011年夏④」
2011-09-15 更新
ウィスキーポイントでのサーフィンを楽しんだ後、仲間達とダラダラした時間を過ごしてからゲストハウスに戻った。スリランカやタイなどでは、バックパッカー達が旅先でちょっとした大道芸を流行らせる。ジャグリングの年もあれば、2本の紐の先にテニスボールのような物が付いた物を音楽に合わせて踊るポイの年もあり、その年によって芸は違うのだが、今年の流行はスラッグラインという幅5cm位の平なロープの上を綱渡りする遊びだった。
約10mの間隔の2本のヤシの木に張った綱を渡るのだが、これがなんとも難しい。
2時間ほど練習をしたけれど、3分の1まで行くのがやっとだった...。
俺はサーファーでバランスが良いと思っている方!
集中力UPに是非トライしてみて欲しい。
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アルガンベイのメインと呼ばれているポイントは、この辺りではやはり一番波が良い。
このポイントを中心にゲストハウスや、レストランが集中するので、沢山のツーリストやサーファー達がいる。
朝と夕方の風の穏やかな時間帯は30人前後のサーファー達がラインナップしているのだが、サイドショアが強めに吹く12時から15時くらいまでは空いていることが多い。
見た目は悪いが、波を選べば走る面だけはクリーンなロングウォールが楽しめる。
人を避ける必要もなければ奥に人がいることも少ない。
セットの切れ目の良い波だけをセレクトして200mは走れる波が乗り放題だった。
2時間ほどすると風が止み始め徐々に人が多くなってきたので、ゲストハウスに戻り、ファブリやローカル達とビールタイム。
日々の事を忘れ、頭の中は波乗り以外すでに空っぽ...。
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翌日の朝は少し早く目が覚めたので、メインポイントに向かった。
それまでは少し遠慮気味にサーフしていたが、今朝はピークをキープするように心掛けた。
ラインナップにはローカルが数人いるが、ほとんどは僕と同じ条件の海外からのサーファー達だ。
全ての波に乗ろうとする節操のない人も多いので、遠慮ばかりしていたら良い波には乗れない。
ここ数年忘れていた波へのハングリー精神がその日の僕にはあった。
そのおかげか、良い波に沢山乗れることができた。
ピークからテイクオフすればクリーンなウォールが次々と張り出してくる極上のロングファンライド。
自分が上手くなったような錯覚を起こす波にアドレナリンがMaxに駆け巡る。
場の空気を読みながら5本も乗ると十分に満足した。
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午後はリラックスしたサーフィンがしたいと思い、Barで知り合った日本人の方と一緒にトゥクトゥク(タクシー)に乗り、他のポイントに出掛けた。
最初にチェックしたのは近くのクロコダイルロック。横から見るとワニのように並んだ岩の横からライトの波がブレイクするポイントだ。
残念ながらサイズが小さすぎたので、更に20分ほど走ったところにあるピーナッツファームをチェック。
サイズは胸前後で、海には3人しかサーファーがいない。ここもウィスキーポイント(前回のコラム参照)と同様で少し厚めの波だが、上手く乗り繋ぐと再びインサイドでウォールが張り出す。
たまに入ってくる頭サイズの波は丁度良いブレイクの速さで十分に楽しめる波だった。
僕たちは辺りが暗くなるまで楽しんだ...。
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今回の「One Earth」はここまで!
次回は最終回を予定しています。
メインポイントから少しだけ足を延ばせば日本では考えられない環境でサーフィンを満喫出来るアルガンベイ。
ピーナッツファームに向かう途中では、野生の象が見られることもあるとか...。
ちなみにアルガンベイのシーズンは4月〜9月。そろそろ終わりの時期になるため、ビジターが減って狙い目というのも付け加えておきましょう。